
ちょっと前にクルマを断捨離するって話をしたんだけど、そのとき記事に取り上げた自転車がたまたまメルカリに放流されているのを先日発見。
状態は良品、値段も破格ということで二日ぐらい悩んだ末につい購入してしまった。
今回は10年以上自転車に乗っていなかった僕が、人生初のスポーツバイクがどんな感じなのかをレビューしていく。
Fuji Feather CX+の特徴

まずはFeather CX+の特徴をまとめると下記のとおり。
- グラベルロードバイク
- 頑丈なクロモリフレーム
- 重量11.4キログラム
- 豊富なダボ穴
Feather CX+は悪路にも強いスポーツバイク
Feather CX+はパッと見だと普通のロードバイクっぽいんだけど、実際は砂利道みたいな舗装されてないところも走れるグラベルロードってタイプの自転車なんだ。

ロードバイクと違ってタイヤ幅が太く、速度よりも安定感を重視しているのが最大の特徴。
僕の住んでいるところは東京みたいに綺麗な道路ばっかりじゃないから、どんな状況でもそこそこ快適に走れる自転車が良かったからこれを選んだ。
半世紀乗り続けられる耐久性

Feather CX+のフレーム素材にはクロモリが採用されていて耐久性の高さが売り。
一般的にアルミやカーボンは経年劣化で15年くらいが寿命っていわれているんだけど、クロモリは錆だけ気を付けていれば50年以上使えるらしい。たぶん僕よりも長生きする。
そこそこの重量が欠点
唯一の欠点は11.4キロという重量。
強度の高いフレームだから仕方がないんだけど、スポーツバイクとしては超重い部類になる。
ロードバイクみたいに片手ではとても持ち上げられないから、室内で保管するために2階以上まで運ぼうとすると結構大変。
Fuji Feather CX+は大人っぽい控えめな外観
ロードバイクは複数の色を使った派手めのカラーリングが多いんだけど、Feather CX+はフレームが単色で全体的に落ち着きのある感じ。
ちなみにFeather CX+は全部で4色展開されていて、僕が購入したのはグレーになる。

スポーツバイクながら私服との相性もいいデザインで普段使いしやすいのが嬉しい。

ハンドル形状は街乗りで人気なクロスバイクと違ってドロップハンドルを採用。
ただ、グラベルロードは速度重視のスポーツバイクじゃないから性能面でのメリットはそこまでない。見た目をカッコよくする装飾的な意味合いのほうが強い気がする。

フレーム形状はトップチューブが地面のホリゾンタルタイプ。フレームスペースが広いおかげで、大きめのフレームバッグも余裕で取り付けられる。

逆にシートステーは直線状ではなく弧を描くように成型。メーカー曰く、ブレーキキャリパーを逃がすためらしい。

メーカーロゴとかはすごくシンプルで主張は控えめ。

あとキャリア類を取り付けるためのダボ穴が豊富なのもグラベルロードの強み。
各穴の位置はフロントフォークには左右2つずつ、

ダウンチューブに2つ、

シートチューブに2つ、

シートステー上側に3つ、

シートステー下側に2つ配置されている。キャリアを装着すれば結構な量の荷物も運べるから利便性はまだまだ高まる予定。

ただ、ホームページで見た感じだとフレームが結構明るめな印象で、実際はマットブラックだったのが最初は気になった。

このFeather CX+はメルカリで購入したから商品状態が気掛かりではあったんだけど、前のオーナーが数ヶ月しか乗ってなかったおかげで目立つ傷もなく超美品。
それが5万円も安く手に入ったんだからお買い得だった。
どこにでも馴染むデザイン
どんな道でも走れるグラベルロードの概念を上手に体現してくれたデザインで、背景がコンクリートの壁だろうが森のなかだろうが関係なく似合ってしまう。

決して主張しすぎることなく、かと言って埋もれることもない。そんな謙虚さと凛々しさに僕も惹かれたのかもしれない。
Fuji Feather CX+の各部詳細
ここからはFeather CX+に使われている各パーツの詳細を解説。
フレーム・フォークは頑丈なクロモリ素材
上でも話したけど、フレームとフォーク部分には耐久性の高いクロモリ素材が使われている。

カーボンやアルミと比べて重量こそ重くなってしまうものの、細身でスラッとした美しいフレームはクロモリならではの芸当。
予算を抑えたメインコンポ
Feather CX+のメインコンポはエントリー機に最適なShimano CLARIS。

ブレーキと変速機能を兼ね備えたレバーはST-R2000。

クランクセットはShimanoではなくSugino XD2000Dを使用。ギアはアウターが48T、インナーが36Tという構成。

スプロケットはShimano CLARISの純正品。各ギアの構成は11-13-15-18-21-24-28-32Tで8段変速となっている。

2×8段階のワイドなギア比で組まれていますが全体的に軽めのギア構成。これはグラベルロードらしく坂道や悪路のような脚に負担がかかる状況を想定しているから。

街乗りで使っている感じだと、一番軽いギア比は抵抗がなさ過ぎて逆に使いづらい。Shimano製品にもう少し重たいギアのクランクがあるからそれと交換してみてもいい気がする。
タイヤは太めの35mm
初期装備のタイヤはKenda 700×35c。自転車の知識がない人のために一応説明すると、スポーツバイクで一般的な700cサイズで幅が35mmのタイヤを履いているって感じ。

安定感はあるけど通勤だともうちょっと細いほうが良かった。そのうちスリムタイヤに交換する予定。
雨にも強いディスクブレーキ
自転車には2種類のブレーキがあるんだけど、Feather CX+はディスクブレーキを搭載。仕組みは油圧式ではなくワイヤーで引っ張る機械式。

ブレーキパッドの隙間調整がシビアっていうデメリットもあるんだけど、メンテナンスはそこまで難しくないから問題なし。
Fujiオリジナルのサドル
サドルはFujiオリジナル製品を装着。後方に向かってやや湾曲する浅めのウェーブデザインですが、どちらかといえば自由なポジションを取れるフラットタイプ寄り。

ただ、クッション性が皆無のため荒れた道路を走っていると疲れやすい印象。とりあえずは後述するカスタムで対応した。
ペダルはフラット形状
ペダルは凹凸が多くて滑りにくく、街乗りにも向いているフラットタイプ。

合金製で強度も高いですが足の脛とかに直撃すると結構痛いのが欠点。いつか片面フラット、片面ビンディングタイプという兼用ペダルに交換したい。
Fuji Feather CX+のカスタム
ここからは僕がFeather CX+に施したカスタムパーツを紹介する。
低反発サドルカバー
純正サドルの座り心地が僕には合わなかったから、低反発クッション入りのサドルカバーを装着。

サドル自体を交換することもできるんだけど、新しいサドルの感触がいいとも限らないからなるべく安く済ませられる方法を選んだ。
サドルバッグ
自転車は突然チェーンが外れたり、タイヤがパンクしたりする乗り物だからトラブル対策をしておいて損はない。
もちろん自分で対処するにはそれなりの道具が必要で、パンク修理キットとかを収納するためのサドルバッグを取り付けた。

他にもフォークやトップチューブ用のバッグがあるんだけど、まずは絶対邪魔にならないサドルバッグがオススメ。
ボトルケージ
水分補給のためにボトルケージをダウンチューブ側に取り付けた。

僕の選んだケージは一応サイクルボトルを想定した設計なんだけど、多少の隙間を許容できるなら500ミリのペットボトルでも使うことができる。
フロントライト
各都道府県で若干ルールが違うんだけど、法律上では基本的に必須装備のライト。
明るさは通勤で使うなら400ルーメン以上、山道を走るなら700ルーメン以上がいいとのこと。僕はとりあえず最大500ルーメンのフロントライトを装着した。

なにも考えず充電式を買ったんだけど、今思えばエネループとかが使える電池式にしておけば良かったと後悔してる。壊れたら交換する予定。
ちなみにバッテリー持ちはハイで1.5時間、ローなら3時間ぐらいだから充電頻度は1ヶ月弱。
テールライト
リア側は点灯できるライトか反射板のどちらかが必須。ただ、反射板は視認性が良くないので断然ライトの方がオススメ。

サドルバッグを取り付ける関係上、サドル下に配置できないからシートステーに装着した。
テールライトは丸とか四角い形状が多いんだけど、この製品は細長いデザインがスタイリッシュで意外と気に入ってる。
サイドスタンド
僕の住んでいるところだと自転車を立てておける場所が少ないから、スタンドはやっぱり便利。

ただ、サイドスタンドだから安定性はセンタースタンドよりも劣るし、強度もレビューを見てるかぎりは微妙。あくまで保険ぐらいの感覚で装着した。
フェンダー
通勤で使うからには雨天時の走行も考慮しないといけないということで取り付けたのがフェンダー。またの名を泥除け。

特に必要なのがリア側。タイヤの回転で跳ね上がった泥水はちょうど背中や後頭部の辺りにヒットするんだけど、ギリギリのところで防いでくれる。
メルカリで自転車を買うときの注意点
ところで、今回のFeather CX+はメルカリで購入したわけなんだけど、フリマプリとかで自転車を買うときに気にするべきことが色々とあったから軽く解説する。
防犯登録抹消証明書の確認

防犯登録は法律で義務化されてるから絶対しないといけないんだけど、メルカリみたいとこで買った自転車は注意しないといけない最重要ポイント。
前所有者のデータが残ってると二重登録になって申請できなかったり、最悪の場合は盗難扱いされる。
だからこそ、登録抹消の確認と証明書の有無を購入前にコメントで確認しておこう。
譲渡証明書の確認
住んでいる都道府県によっては防犯登録のときに提出しないといけないから、これも防犯登録抹消証明書と一緒に貰っておくと安心。

特別決まった様式があるわけじゃないからネットで見つかるPDFファイルなりを使えばOK。
あとは出品者の該当するところを記入してもらったら自転車と一緒に郵送してもらうだけ。
配送方法未定、送料購入者負担が多い
メルカリで自転車を買うときは配送方法や送料の項目もチェックしておきたい。
自転車はサイズの関係上、らくらくメルカリ便の使えないパターンが多くて配送方法は未定だし送料も購入者負担になりがちだ。
出品額が安くても費用が結構かかることだけは覚悟しておこう。
Fuji Feather CX+の感想

Feather CX+は僕にとって初めてのスポーツバイクってこともあるかもしれないけど、通勤目的なら全然不満のない自転車だった。
必要十分な16段変速を備え、頑丈で汎用性のあるフレームも魅力的だから、たとえロードバイクより走行性能が劣っていたとしてもこれはこれでアリだなと思う。
クイックリリース式のディスクブレーキは評判が良くない
ただ、エゴサーチ的感覚でFeather CX+の評判は調べてみるとこれがあんまり良くない。

というのもクイックリリース式かつディスクブレーキの自転車だからなんだ。
詳しい解説は省くけど、この2つの仕様は色々と相性が悪いみたいで、もしかしたら脱輪する可能性もあるらしい。マジか。もし僕が事故ったら注意喚起のため批判記事を書く。
維持費のかからない移動手段

スポーツバイクは原付に次ぐ速度で移動できるのに、税金や燃料費が一切かからないしメンテナンス費用も激安。実際Feather CX+を足にしてからの1ヶ月間でかかった移動費はゼロ。
これからも続くであろうインフレ時代の備えとして、別の移動手段を持っておくのもおすすめ。
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