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【Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 レビュー】正当な進化。ただ、旧型も悪くない。

2023年9月23日

eスポーツのプロ選手たちが使ってるマウスのなかで、最も人気なのがロジクールのG PRO X SUPERLIGHT。

発売されてから三年の月日を経て、その新型がいよいよ世界に放たれることになった。

センサーの刷新から旧型で指摘されていたポート形状の改修までしっかりとアップデートされた本機をレビューするから、購入検討の材料にしてもらえると嬉しい。

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メリットデメリット
  • 旧型よりもちょっと軽い
  • Type-Cポート採用
  • バッテリー時間アップ
  • LoD調整に対応
  • 旧型との違いを感じづらい
  • シンプルに高い
  • ポーリングレートが4K非対応

本記事の目次(タップで移動)

Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の特徴

まずは、G PRO X SUPERLIGHT 2の特徴を下記にまとめたから参考にしてほしい。

  • 持ちやすい左右対称マウス
  • 低遅延の無線接続(LIGHTSPEEDワイヤレス)
  • 超高解像度センサーHERO2
  • チャタリングの起きないLIGHTFORCEスイッチ
  • 軽量59グラム
  • Type-Cポート搭載
  • 約24,000円

プロ選手に選ばれ続けた秀逸なボディに、ロジクールの最先端テクノロジーを組み込んだのが本機。

旧型の使用感はそのまま、性能だけをアップしてるから旧型から買い替えたとしても操作性にそこまでの違和感は感じないと思う。

ただし、価格は24,000円。ちょっと高くないっすかね。

Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の外観と付属品

ということで、G PRO X SUPERLIGHT 2の外観を確認していきたい。

カラー種類はブラック、ホワイト、ピンクでいつものロジクールらしい配色。ただ、公式サイトで確認するかぎりピンクは旧型よりもマゼンタに近い感じになってる。

本記事ではブラックで紹介していく。

内容物はこんな感じ。

  • マウス本体
  • グリップテープ
  • ソール付きレシーバーカバー
  • USBレシーバー
  • レシーバー延長アダプタ
  • 充電ケーブル
  • 説明書

旧型と同じく左右対称の癖がないマウス形状。

ボトムもほぼほぼ旧型と同じような設計になってるんだけど、唯一違うところはレシーバーカバー周辺のソール形状。

旧型はアルファベットのCみたいな形だったのに、新型はUの字状に変更。だから、旧型ソールの流用は残念ながらできないため注意。

毎度お馴染みのレシーバー収納スペースもしっかり完備。

ソール材質は無添加とのことだからPTFE100%。他社製品よりもかなり広いソール面積が特徴的。

ボディ表面は光沢感のないマット仕上げなんだけど、旧型同様に滑りにくくするためのコーティングが施されてる模様。

とはいえ、素のグリップ性能はZYGEN NP-01Sのほうが圧倒的にいい。

わかりづらいけど、ホイール直下にLEDランプが内蔵。充電ケーブルを接続するとランプが緑色に点灯するようになってる。

フロントには待望のType-Cポートが搭載。G PRO Xを充電するためだけに持っていたmicroUSBケーブルの呪縛からようやく解放された。

ちなみに、かなりギリギリなんだけど平型のマグネット充電アダプタも取付できる。

ちゃんと通電することも確認済み。

リアはこんな感じで、大福のような綺麗な曲線美。

お尻部分にロゴがあるんだけど、旧型同様プリントされてるだけ。つまり、G PROのようなライティング機能は備わっていない。

左側には2つのサイドボタンを搭載。

右側にはSUPERLIGHTのロゴをプリント。

サイズは縦125ミリ、厚さ39.5ミリ。横幅は前後約63ミリ、カーブ部分は59ミリ。

重量は公称値だと60グラムのところ、実測値だと59グラムだった。誤差。

付属品はソール付きレシーバーカバー、充電ケーブル、USBレシーバー、レシーバー延長アダプタ、グリップテープ、説明書とそれなりに揃ってる。

ソール付きレシーバーカバーは、通常カバーと交換することで滑走能力が向上する。

充電ケーブルはもちろんType-A to C。ただし、材質はビニールから変更されず。ここは見直してほしい。

USBレシーバーには機種名がプリントされてて、あれ?これ何と繋がるやつ?みたいなことにならなくて済む。

延長アダプタはいつものやつで変わり映えはなし。

やや頼りないボディ表面のグリップ性能を補強するためにグリップテープも付属。

ザラザラとした質感で、これだけでも格段に握りやすくなるんだけど、さらなるグリップ力を求めるならサードパーティ製品への交換がおすすめ。

ここまでG PRO X SUPERLIGHT 2の外観や付属品の解説をしてきたんだけど、端的にいえば旧型からの変更点はほぼない。

内蔵パーツを変更したマイナーチェンジモデルって立ち位置。

Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2のカタログスペック比較

カタログスペックを旧型、またG PRO Xに負けず劣らず人気な「Razer Viper V2 Pro」と比較したのが下記。

製品名G PRO X SUPERLIGHT 2G PRO X SUPERLIGHT(旧)Razer Viper V2 Pro
接続無線無線無線
センサーHERO2HERO 25KFocus Pro 30K
マウススイッチ光学式機械式光学式
ボタン数5箇所5箇所5箇所
バッテリー95時間70時間90時間
解像度32,000dpi25,400dpi30,000dpi
ポーリングレート2,000Hz1,000Hz1,000Hz(最大4K)
最大速度500IPS400IPS750IPS
最大加速度40G40G70G
ケーブルビニールビニールパラコード
オンボードメモリ
ライティング
サイズ125×63.5×40mm120×65×40mm127×66×38mm
重量59g63g58g
カラーリング●ブラック
○ホワイト
ピンク
●ブラック
○ホワイト
ピンク
●ブラック
○ホワイト
PUGBオリジナル
価格約24,000円18,810円21,780円

カタログスペック上の違いはほとんどなくなってきてるんだけど、HERO2はどのセンサーよりも新しいってことで解像度にアドバンテージを誇る。

バッテリーもかなり長持ちするようになったし、旧型からのシンプルな上位互換機種。

ただし、最近流行ってる高ポーリングレートにまだ対応してないから、人によってはちょっと引っ掛かるかも。技術的に充分実装できるはずだから、他社と同じように4K対応ドングルを後日発売する可能性はある。

G PRO X SUPERLIGHT 2の持ち方比較

旧型との違いはほぼないけど、一応G PRO X SUPERLIGHT 2の握り心地についても解説する。

つまみ持ち

本体カーブに指先がかかりやすく、軽量マウスに昇華されていて「つまみ持ち」との相性は良さげ。

ただ、中型サイズのマウスが故に指の関節だけで動かそうとすると窮屈さをやや感じるのは否めない。

それとボディのグリップ性能がそこまで高くないから指先が滑りやすいのは難点だ。グリップテープでの補強は必須。

つかみ持ち

本体後部の幅がそこそこ広く、母指球と小指球でマウスのお尻をしっかりとホールドできるから、安定した操作感があって相性はかなりいい。

それから握る位置をいつもより浅めにしたり、小指をちょっとだけ立てるようにすると、指先がカーブ部分に近付いて持ち上げたりする動作がさらにやりやすくなる。

かぶせ持ち

G PRO X SUPERLIGHT 2は本体中央が程よく盛り上がっているおかげで、指全体と手のひらで包み込むような感じで握ることができる。

フィット感こそ大型マウスに劣るものの、小指とかに窮屈さはあまりなく操作しやすい印象。

総合評価

持ち方総評

つまみ持ち:(4)
つかみ持ち:(4.5)
かぶせ持ち:(4)

旧型同様、どんな握り方にも対応できる万能さは健在。

敢えて推奨するなら「つかみ持ち」ではあるんだけど、他の握り方だって工夫次第では全然持ちやすい印象に変わるはず。

癖がほとんどなくて、あらゆるユーザーに80点以上の握り心地を約束してくれるから、相変わらず皆に薦めやすいマウスだった。

Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2の仕様

最後に、G PRO X SUPERLIGHT 2の仕様を解説する。

内蔵パーツはロジクール独自のものが採用されていて、センサーは「HERO2」、メインスイッチは「LIGHTFORCE」を搭載。

常用ボタンは合計5箇所で、デフォルトの設計は下記。

  • 左クリック
  • 右クリック
  • ミドルクリック
  • 進むボタン
  • 戻るボタン

HERO2センサー

搭載センサーは、HERO25Kから追従性と解像度をさらに向上させた新センサー「HERO2」を搭載。

解像度は驚異の最大32,000dpiまで設定することができ、ポーリングレートも2,000Hzに対応した。

精度は言わずもがな。間違いなく高品質なセンサーではあるんだけど、ポーリングレートは巷で流行っている4Kにはわずかに及ばず。

たぶん技術的には実装可能。Razerとかも4K対応ドングルを後日発売してたりするから、カーソル移動の滑らかさが物足りない人はそこに期待。

ちなみにセンサー位置は先端から53ミリ、お尻から63ミリのところに配置。

重心はセンサーと同じところか少し後方にあるっぽい。

それと後述するけど、新型にはマウスを浮かせたときにセンサー反応が途絶える距離(LoD)を調整することができるようになった。

ちなみに、僕の使用環境で検証してみるとデフォルトのLoDは0.5ミリと旧型よりも短い。

手の動きをしっかりと反映してくれるいいセンサーだ。

スイッチ

メインボタンには、同社のフラグシップ機「G502X」にも実装された光学読み取り式かつメカニカル機構の「LIGHTFORCEスイッチ」を採用。

事実上ほぼチャタリングが起きなくなり耐久性を向上しながら、今までよりも素早く反応してくれるっていうのがこのスイッチの良いところ。

クリック感はメカニカルらしく硬派な印象。

ただ、G502Xの経験からクリック音にはちょっと不満があったんだけど、本機でもあの耳障りな音は改善されることはなかった。

パキッという甲高い音がG PRO X SUPERLIGHT 2でボディに反響するようになって、むしろG502Xのときよりも気になるレベル。

サイドボタンは丸みを帯びた形状で、サイズや出っ張り

メインボタンと違ってクリック感は優しめ。プリトラベルにも余裕を持たせてるから思わぬところで押し間違えるなんてことはなさそう。

マウスホイールのノッチ感はそこまでなく、全部でどちらかといえば軽めの回し心地。高速でスクロールしても回転音がかなり抑えられてるのも良き。

ホイールクリックは硬すぎず柔らかすぎずといった感触で、短いストロークを静かに沈んでいく。キーボードスイッチでいうところの茶軸に近い仕上がりだ。

軽量マウスだから残念ながらチルトホイールは備わっていない。

サードパーティ製の無線充電にも対応

ロジクールには無線充電のできるPowerPlayっていう純正マウスパッドがあるんだけど、G PRO X SUPERLIGHT 2も当然これには対応してる。

ただし、無線充電対応のマウスパッドは2万円と高価。

しかも他社製マウスを使ってるときは、ただのパッドに成り下がるから汎用性も考えるとすこし手が出しづらい製品だったりする。

というわけで、僕はサードパーティ製の無線モジュールを導入。

普段スマホやワイヤレスイヤホンの充電に使ってる無線充電器がそのまま流用できるからかなり便利。

いつもどおりのG HUB

バグが多いで噂のロジクール純正ソフトウェア「G HUB」でマウスの細かい設定が可能。

具体的な設定項目などは下記のとおり。

  • ボタン設定
  • DPI設定
  • ポーリングレート
  • マクロ機能
  • LoD
  • DPIキャリブレーション
  • オンボードメモリ設定
  • バッテリー残量

他社製品だと備わってるデバウンス遅延やジッター補正などには対応してない。

ただし、前述したとおり新型にはLoDを調整機能が備わっていて設定は「低・中・高」の三段階。

検証してみたところ、それぞれの距離は低(0.3ミリ)、中(0.5ミリ)、高(0.8ミリ)だと判明。

デフォルトでは0.5ミリに設定されてるから、プリセットのなかの「XY分割」ってメニューから変更することができる。

進化はしてる。だけど、様子見でも全然OK

G PRO X SUPERLIGHT 2は、HERO2センサーやLIGHTFORCEスイッチなど内蔵パーツが刷新されたことで性能そのものは強化されてる。

具体的には、より素早くより繊細な動きを捉えれるようになったし、ほぼ誤動作しない確実なスイッチを手に入れた。バッテリー持続時間の向上、LoDの調整ができるようになったのも嬉しい。

ただ、その違いを一般人が体感できるかはまた別の話。ボタン形状やボディのグリップ感みたいな分かりやすい部分にもっと手を加えて欲しかったなとは思う。

Type-Cポートの必要性

それから巷ではアピールポイントのひとつにType-Cが挙げられてるんだけど、それを理由に購入するのはあんまりオススメしない。

令和の時代にmicroUSBなんてみたいな気持ちもたしかに分かるけど、ロジクール製品には無線充電を導入できるんだから、よくよく考えればケーブルそのものが必要ないわけだ。

無線マウスを有線マウスとして使いたいっていう稀有な目的がないかぎり、Type-Cだからとかは気にしなくて良さげ。あれば嬉しいよね程度でしかない。

値下がりするまで待機が安定

ということで、旧型のG PRO X SUPERLIGHTをすでに持ってる人は、店頭でクリック感の違いとかを確かめてから検討するぐらいがちょうどいい。

他社マウスから乗り換えようとしてる人も、基本的にはセールで値下がりするまで待機でOK。

性能、扱いやすさのバランスはかなり魅力的なんだけど如何せん価格が高すぎ。

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