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【CORSAIR K60 PRO TKLレビュー】軽いキータッチと耐久性が魅力のゲーミングキーボード

2022年11月15日

レビュー評価:(3)

この記事のまとめ

本記事では、「CORSAIR K60 PRO TKL」を徹底レビュー。

高速入力、耐久性、デバウンス遅延ゼロが売りの独自スイッチを搭載したテンキーレスのゲーミングキーボード。

ベースプレートの質感も良好でしたが、メカニカル独特の金属音とキーキャップデザインが気になる。

あのCORSAIR K65 Rapidfireの後継機がテンキーレスサイズで登場。

テンキーレスキーボードはマウスの可動域を確保しつつ、矢印キーなどが独立しているのでゲーム用途にも普段使いにも使いやすいのが特徴。

しかも、K60 PRO TKLにはメーカーが新たに開発した「OPX光学スイッチ」を搭載したということで、本記事で詳しく解説していきます。

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メリットデメリット
  • プレートのデザインが秀逸
  • 軽くてストレスのない打鍵感
  • 反応ポイントが浅め
  • 耐久性のあるスイッチ
  • キーキャップがCherry MX互換
  • かな印字がちょっとダサい
  • カチャカチャした打鍵音
  • キーボード中央は反響音強め
  • タイプミスを起こしやすい

CORSAIR K60 PRO TKLの特徴

K60 PRO TKLは入力速度と高耐久性を重視したモデルに仕上がっていて、その特徴をまとめると下記。

  • 日本語配列、英語配列
  • テンキーレスサイズ
  • メカニカル
  • 独自光学式キースイッチ搭載
  • RGBライティング
  • 16,980円

全体的にシンプルな造りになっていて、特に注目すべきは独自光学式キースイッチ。

アクチュエーションポイントが1.0mmと他社のゲーミングキーボードよりも短く設定されているので反応速度が求められるゲームに向いています。

また、物理的な接点の劣化が少ない光学検知のため、長年愛用できる一品なのも嬉しいポイント。

CORSAIR K60 PRO TKLの外観と付属品

それでは、まずK60 PRO TKLの外観や質感についてレポートします。

配色はブラックの1色展開。キー配列は日本語と英語の2種類ありますが、日本ではAmazon限定発売で日本語配列しか取り扱っていません。

CORSAIRらしい黄色と黒を基調にした外箱。

内容物はこんな感じ。キーボード、接続用USBケーブル、説明書だけと最低限。

デザインは無駄な装飾がほとんどなく、至ってシンプルなテンキーレスキーボードという印象。

ゲーミングらしさはむしろ控えめで、どんなデスク環境でも合わせやすいのがポイント。

ただし高級感は折り紙付きで、ケースにはヘアライン加工を施したアルミ素材を採用。

プラスチック素材とくらべて質感の高さは抜群にいい感じ。

矢印キーの上には船の帆をイメージしたロゴマーク、Scroll Lockなどの各種ンジケーターを配置。

左下には慎ましさを感じさせるK60という刻印。

底面には4ヶ所の滑り止めゴムパッドとキースタンド。

スタンドは1段階のみで、立てたときの傾斜角度は約8°になります。スタンド先端にもしっかりゴムパッドを装備。

スタンドを畳んでいるとき、立てたときの違いを真横から比較するとこんな感じ。

スタンドを立てた状態だと、キートップが1cmほど高くなるので長時間のゲームプレイはしんどい印象です。

ちなみに最も低い手前側でもキートップは約3センチ。

常時キースタンドを立てて使用する場合はリストレストがあると手首の負担が軽くなります。

インターフェースは接続用のType-Cポートのみ。

最近のゲーミングキーボードは着脱式なのが結構嬉しい。デスク周りがスッキリした印象になります。

付属品のUSBケーブルはType-A to Type-C。

被膜材質はラバー素材ですが、長さは約1.9mもあり机の端から端まで余裕で届きます。

K60 PRO TKLの質感は全体的に高く、1.5万円という価格でも納得できるデザインという感じ。

エクセルなどの事務作業で多用するファンクションキーや矢印キーもちゃんと備えているので、どんな用途でも扱いやすいはずです。

普段使い、ゲームなど色々な場面でも1台のキーボードで済ませたい人にオススメ。

CORSAIR K60 PRO TKLの使用感

それでは、K60 PRO TKLの使用感を解説します。

吸い付くようなキーキャップ

K60 PRO TKLのキーキャップはポリカーボネート素材で、光沢感のないマットな雰囲気。

粒のない滑らかな表面をしていますが、指先で触れてみるとわずかな抵抗感がありました。キーキャップはどちらかといえば吸い付くようなイメージ。

印字方法がレーザー刻印のため、普段多用するキーは摩耗で文字が消えてしまう可能性があります。

また、K60 PRO TKLのキーキャップはかな文字も刻印されていて、デザイン的にはちょっとダサい印象。

フォントも太めでスマートさに欠ける。

価格のわりにキーキャップへの拘りはそこまで感じられませんでした。

もしMX軸でお気に入りのキーキャップがあれば、試しに交換してみることをオススメします。

CORSAIR OPXスイッチ

冒頭で書きましたが、K60 PRO TKLにはCorsair独自の光学式メカニカルスイッチ「CROSAIR OPX」が採用。

銀色の軸色からもわかるように、静音性とキーの軽さが特徴的なリニアスイッチに分類されます。

ちなみに詳しいスイッチ性能は下記のとおり。

Cherry MX製品との違いは動作点とキーストローク。

今までより早い段階でスイッチの押し込みを検知して、底打ち感が指先に伝わるまでの距離も短め。反応速度が重視されるゲームでも問題なく使える設計です。

とはいえ、大事なのは実際の打鍵感とか打鍵音。まずは打鍵音を聴いていただきたい。

クリッキーやタクタイルと比較すると、たしかに静かではあるんですが、リニア系のなかではカチャカチャ音が結構目立つ印象。

キーボードを直接揺らしてみるとわかりやすく、軸が擦れるような音が響くのでスイッチ内部の遊びが原因。

もうひとつ気になったのは金属音。

特にキーボードの中央、FからJまでの間やスペースキーを強く押し込んだときに響きやすい感じがします。

メカニカルキーボードでも造りがしっかりした製品であれば金属音はほぼしないのでこれはマイナス評価をせざるを得ない。

一方で、打鍵感は想像以上にサクッと沈む感触が気持ちよくて、タクタイルの適度なクリック感が好きな僕でも浮気しそうなぐらいでした。

ただし、アクチュエーションポイントが他のキーボードよりも短いので打ち方の癖によってはタイプミスしやすく慣れが必要。

具体的には指を滑らすようにタイピングするような人は最初扱いづらいかもしれません。

また、スイッチ検知が光学式に変更されたことで物理的な接触パーツが少なくなり耐久性も向上。

スイッチ上部にはRGBライトが組み込まれていて、パソコンと接続すると同時に照明が輝きだします。

ライティング効果は複数用意されているものの全体的に落ち着きのある光り方。

Corsair iCUE

K60 PRO TKLは、Corsairの専用ソフト「Corsair iCUE」に対応していて、各種設定をカスタマイズできます。

ソフトは下記URLからダウンロード可能。

設定できる項目は下記のとおり。

主な機能

  • キー割り当て
  • 照明効果
  • ハードウェア照明
  • パフォーマンス
  • デバイス設定
  • PC環境センサー

「キー割り当て」項目では、キーの配置変更や無効化、マクロ設定などが可能。日本では使用頻度が少ないCapsLockをDeleteなどに変更すると結構便利です。

「照明効果」項目では、キーボードのLEDライティングを変更ができます。ゲームでよく使うWASDだけ光らせるみたいな細かいところまで調整できるのが魅力。

「ハードウェア照明」も同じくライティングの設定項目になりますが、こちらは専用ソフトが起動していない状態の光り方を変更できます。基本的には設定しなくてOK。

「パフォーマンス」項目では、Windowsキーがロック状態のとき、ついでに無効化するショートカットを選択可能。

「デバイス設定」項目ではファームウェア、ポーリングレート、ライティングの輝度などが調整できます。

K60 PRO TKLのポーリングレートは最大8000Hzまで一応選べますが、1000Hzでも差を感じることはできないのでそのままで問題ありません。

あと、ダッシュボードからPC環境の簡単なモニタリングができるのもちょっと楽しい。

Corsair iCUEは、PCオタクじゃなくても結構わかりやすいレイアウトで動作も安定している印象。このソフトだけでCorsair製品のほとんどを管理できるから、メーカーを統一したくなる気持ちも理解できる。

CORSAIR K60 PRO TKLは軽いタッチが気持ちいい

K65 RAPIDFIREの後継機というポジションで登場した期待の新星K60 PRO TKL。

マウスの可動範囲が広がるテンキーレスサイズで、疲れを感じさせづらい軽い打鍵感はどんな状況でも高いパフォーマンスが期待できます。

ただし、気になるのは金属音という弱点を抱えているのにちょっと価格が高めというところ。

同価格帯にはライバル多数

K60 PRO TKLはAmazon価格で現在1.7万円。同価格帯ならLogicool PRO XやRazer Huntsmanがあるし、お手頃価格はe元素やROCCATのキーボードが優勢です。

短い動作点とキーストローク、高耐久スイッチはたしかに魅力的ですが、それだけのためにK60 PRO TKLを選ぶかは悩むところ。

いっそのこと差別化がしっかりできているG913 TKLとかApex Proを奮発して買ったほうが満足できそう。

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もし購入するなら毎月開催されているAmazonセールなど時期を見計らうのがオススメ。

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