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【SOUNDPEATS Mini Pro HSレビュー】軽さと価格を追求したイヤホン

2023年4月13日

最近のワイヤレスイヤホンはいくらなんでも高すぎるんじゃないのか。スマホを持っていれば一度は必ず欲しくなる商品なのに、初心者がだんだんと買いづらくなっている気がしてならない。

ただ、そんな状況でも低価格を守り続けているメーカーがひとりだけいた。それこそがSOUNDPEATS。

今回はこんな弱小ブログにもレビュー依頼をしてくれた勇気ある同社の製品「SOUNDPEATS Mini Pro HS」を忖度なしで紹介していく。

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本記事の目次(タップで移動)

SOUNDPEATS Mini Pro HSの特徴

まずSOUNDPEATS Mini Pro HSの特徴をまとめたのが下記。

  • カナル型ビーンズタイプ
  • ANC(アクティブノイズキャンセリング)対応
  • ハイレゾ対応
  • IPX5防水対応
  • お手頃な価格7,980円

お手頃価格を実現するために付加価値はかなり絞られている感じ。

上を見ればキリがないけど必要最低限の機能、それなりの品質がありながら費用はできるだけ抑えられる機種になっている。ワイヤレスイヤホン初心者の選択肢としてはあり。

SOUNDPEATS Mini Pro HSの外観と付属品

前作は2種類あったカラーリングも今回はブラックだけに統一。

この光沢感のあるパッケージはいかにもSOUNDPEATSを彷彿とさせてくれる。

イヤホン筐体はコロンとした可愛らしいビーンズタイプでマットな質感がいい感じ。

ボディ表面にはSOUNDPEATSのロゴマークがプリントされていて、ここにはタッチセンサーが内蔵されている。

ボディ表面の上側にはノイズキャンセリングマイクを備える。

ボディ表面の下側にはノイズキャンセリングマイク、充電やペアリング状態を知らせてくれるLEDランプ。

ボディ裏面には充電接点と通気口(ヴェント)を配置。

ノズル部分には金色に輝くフィルターを設置していて、ちょっとした高級感をにおわせる憎い演出。

ケースは楕円状で、上蓋を指輪ケースのように開くタイプ。色合いは明るめのブラックなんだけど散りばめられている金箔がいいアクセント。

ケース表面にはSOUNDPEATSのロゴが刻印。その下には充電状態を知らせるLEDランプ。

ケース裏面には充電用のType-Cポートを備える。他社製品はケース底面にあることがほとんどだからこれは珍しい。

そのおかげで充電ケーブルを挿すとケースそのものが自立する仕様。

ただ、無線充電には対応していない。残念。

重量はイヤホンが5グラム、ケース込みで38グラム。イヤホンの重さは普通なんだけど、ケース込みの重量はめちゃくちゃ軽くて素晴らしい。

付属品はこんな感じ。

  • 説明書
  • 交換用イヤーピース
  • 充電ケーブル

交換用イヤーピースはS・M・Lの合計3種類で、開封時にはMサイズが装着。

充電ケーブルはおまけ程度で付いてくる短いシリコン被膜のやつ。片方がType-C、もう片方はType-Aになってるからパソコンとかにも直接繋げられる。

正直ケーブルをなくして価安くなったほうが嬉しい。

SOUNDPEATS Mini Pro HSの進化点

SOUNDPEATS Mini Pro HSのスペックは下記のとおり。参考のために前作のSOUNDPEATS Mini Proと比較する。

 SOUNDPEATS Mini Pro HSSOUNDPEATS Mini Pro
形状カナル型ビーンズタイプカナル型ビーンズタイプ
バッテリーイヤホン:8時間(ANCで6時間)
ケース込み:28時間(ANCで21時間)
イヤホン:7時間(ANCで5時間)
ケース込み:25時間(ANCで21時間)
対応コーデックSBC/AAC/LDACSBC/AAC/aptX/aptX Adaptive
通信方式Bluetooth5.2Bluetooth5.2
防水防塵IPX5IPX5
ドライバー10mmダイナミックドライバー10mmダイナミックドライバー
ANC機能
着脱検知
ワイヤレス充電
外音取り込み
マルチポイント
空間オーディオ
ヘッドトラッキング
ヘルスモニタリング
専用アプリ
サイズ(h)48×(w)60×(t)22.5mm(h)45×(w)60×(t)24mm
重量イヤホン:5g
ケース込み:37.5g
イヤホン:5g
ケース込み:37.5g
価格7,980円6,680円

カタログスペックで進化しているところはバッテリー持ちの向上、LDAC対応のみとなる。

すげぇ地味。でも性能がよくなって損することはないから嬉しいポイント。

あと前作のMini ProでもaptX Adaptiveに対応してたからハイレゾ再生はできたんだけど、Mini Pro HSではより生演奏にちかい状態の音を再現できるようになった。

SOUNDPEATS Mini Pro HSの音質はお値段以上

SOUNDPEATS Mini Pro HSは低音を得意とするダイナミックドライバーが採用されているんだけど、高音域までしっかりとカバーされたフラットなサウンドを感じられる。

1万円以下のイヤホンはドンシャリ傾向の製品が多いなかでこれはちょっと珍しい。

ただ、それゆえに低音が埋もれてしまって全体的に音の印象が薄くなりがち。迫力のある音を楽しみたい人はイコライザでの調整が必須だと思う。

イコライザ設定は充実

SOUNDPEATSの専用アプリにはイコライザ機能もしっかり搭載。

しかも他社より音域を細かく調整できるところがポイント高め。全7つの周波数を12段階まで変更できるのはかなり珍しくて、自分の好きな音質に近付けやすいのがメリットだ。

設定がよくわからない人でもプリセットがそこそこ充実してるから安心してほしい。

2万円越えのイヤホンに匹敵するANC

ANCはそこまで期待してなかったんだけど、実際に使ってみるといい意味で予想を裏切ってくれた。

AirPods Pro(第2世代)クラスとはいかないものの、僕が愛用してるPixel Buds Proとの性能差はわずか。でも価格差は2万円。Googleさん、マズいですよ。

アンビエント機能(外音取り込み)

アンビエント(外音取り込み)はしっかりと音を拾ってくれて、大きな癖も感じない。

ただ、気になるところもある。パソコンの駆動音がしっかりノイズとして残るし、肉声はちょっと曇った感じ。アンビエント機能については妥協がいるかも。

SOUNDPEATS Mini Pro HSは自然な装着感

SOUNDPEATS Mini Pro HSはカナル型のわりに装着位置が浅めで、すんなりと耳に収まってくれるからカナル型独特の耳奥までグッと挿しこむ感じが苦手な人にもオススメ。

個人的には今まで試してきたカナル型イヤホンのなかで一二を争う圧迫感の無さかもしれない。

安定感もしっかりしてるから装着しながら激しい運動してもまったく問題なしだ。

タッチ操作はできるけど欠点あり

あとロゴ部分にはタッチセンサーが内蔵されていて、指先で軽くタップすると音楽の再生/停止とかができるんだ。

操作できる内容は下記のとおり。

 LR
再生/停止2タップ2タップ
音量アップ1タップ
音量ダウン1タップ
曲送り1.5秒長押し
曲戻し
通話開始/停止着信時に2タップ着信時に2タップ
着信拒否着信時に1.5秒長押し着信時に1.5秒長押し
アシスタント起動3回タップ
ANC/外音取り込み/OFF切替1.5秒長押し
ゲーム(低遅延)モード3回タップ
ペアリングモード6秒間長押し6秒間長押し

3回タップまで対応してるから項目数は豊富なんだけど、ユーザー側で操作内容をカスタマイズできないのが欠点。

できれば再生/停止は1タップにしたいし、曲戻しがないのも痛い。

調べてみるとSOUNDPEATS製品は代々この仕様みたいだから、他メーカーよりも操作にクセがあることは覚えておいたほうがよさそう。今後のアプデに期待。

SOUNDPEATS Mini Pro HSは片耳非対応

ワイヤレスイヤホンのなかには片耳装着でもANCやパススルー機能をオンにできる機種もあるんだけど、SOUNDPEATS Mini Pro HSは残念ながら非対応みたいだ。

片方のイヤホンがケースに収納されると否が応でも通常モードになる仕様。

アプリではANCモードとかを選択できる感じなんだけど、タッチしても実際は切り替わらないんだ。もし片耳利用をしたいなら、反対のイヤホンはケースに戻さずポケットとかに入れておこう。

SOUNDPEATS Mini Pro HSはお財布に優しい選択肢

SOUNDPEATS Mini Pro HSはなるべく無駄をそぎ落として、初心者でも買いやすい値段を実現した。

最近はコスパで名を馳せたAnker製品もどんどん高騰してるから、ANC搭載の格安イヤホンではSOUNDPEATSの独壇場になるかもしれない。

それぐらい価格のわりには音質とかANCの品質がよかったし、ケース込みの重量がめちゃくちゃ軽いのも嬉しい。欠点を許せてしまえるなら最初のワイヤレスイヤホンとしては間違いなく優秀だと思う。

唯一のライバルはSoundcore Life P3

あえて競合になるであろう商品を挙げるとしたらSoundcore Life P3。

ちょっとだけ高価になるけど、その代わりこっちは無線充電に対応してるのが強みなんだ。利便性ならLife P3、携帯性と装着感ならMini Pro HSという感じで選ぶのがオススメ。

というか、いまだに引き合いに出されるLife P3は名機だったんだなと実感する。

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