
Redmi Note 11 Pro 5GからPixel 6aをメインスマホに切り替えて半月が経過しました。
至るところでPixel 6aの良い噂を聞くことが多いと思いますが、持っていない人からすれば実際のところはどうなんだという疑問が当然あると思います。
なので、今回は約2週間毎日Pixel 6aに触り続けてきた僕の率直な感想について解説していきます。
Pixel 6aが2022年コスパ最強スマホであることは間違いありませんが、本記事を読んでいただいて購入検討の参考になればと思います。
本記事の目次(タップでジャンプ)
改めてPixel 6aの詳細なスペック

まず改めてPixel 6aの特徴をまとめると下記のような感じ.
- 6.1インチ有機ELディスプレイ(60Hz駆動)
- Google Tensor
- デュアルカメラ(広角、超広角)
- デュアルSIM対応(nanoSIM、eSIM)
- おサイフ対応
- IP68防水防塵
- 音声文字起こし機能
- リアルタイム翻訳機能
- 定価53,900円~
正直なところPixel 6aは過去に発売されたミドルレンジスマホほぼすべての存在価値を奪っていた革命児的存在です。
今回搭載されているGoogle Tensorの処理能力は6万円以下のAndroidではお話にならないレベルで優秀。
唯一勝負できるのはバッテリー持ちぐらいで、それ以外はPixel 6aの圧勝と言っても過言じゃありません。
Xperia 10Ⅳとの比較
天下のSonyが今年発売したXperia 10Ⅳと比較すると下記。
| Google Pixel 6a | Xperia 10Ⅳ | |
| CPU | Google Tensor | Snapdragon 695 5G |
| メモリ | 6GB | 6GB |
| ストレージ | 128GB | 128GB |
| ディスプレイ | 6.1インチ(60Hz有機EL) | 6.0インチ(60Hz有機EL) |
| 解像度 | FHD+(2,400 x 1,080) | FHD+(2,520 x 1,080) |
| カメラ | 広角カメラ(12MP) 超広角カメラ(12MP) フロントカメラ(8MP) | 広角カメラ(12MP) 超広角カメラ(8MP) 望遠カメラ(8MP) フロントカメラ(8MP) |
| バッテリー・充電 | 4,410mAh(18W) | 5,000mAh(18W) |
| 認証 | 指紋認証 | 指紋認証 |
| SIMスロット | nanoSIM | nanoSIM microSDカード |
| eSIM | 〇 | 〇 |
| おサイフ | 〇 | 〇 |
| ワイヤレス充電 | ✕ | ✕ |
| 防水・防塵 | IP67 | IP68 |
| サイズ | 152.2×71.8×8.9 mm | 153×67×8.3 mm |
| 重量 | 178g | 161g |
| 価格 | 53,900円~ | 59,800円~ |
赤太文字にしているのが比較したときに優れていると思われる部分です。
上でも書いたけど処理能力はPixel 6aが圧倒。

バッテリー持ちはXperia 10Ⅳが群を抜いて優秀。
Pixel 6aは購入当時PCMark Andoridが使えなかったんですが約14時間、Xperia 10Ⅳは約21時間のバッテリー持ち。

カメラ画質はPixel 6aの方がソフトウェアの完成度も高く、オート撮影でも綺麗な写真に仕上がる印象。
広角の明所撮影。撮影日が違うので条件も多少異なりますが、Pixel 6aは空をより青く、細部もしっかり捉えています。


広角の暗所撮影。Xperia 10Ⅳも悪くはないですがダイナミックレンジが広いのはPixel 6a。


超広角の明所撮影。Xperia 10Ⅳはオート撮影だと色味がイマイチ物足りない感じ。


超広角の暗所撮影。Pixel 6aは超広角カメラでも広角カメラとほぼ差のない画質で撮影できます。


Pixel 6aには望遠カメラが搭載されていないので一概に比較はできませんが性能はオマケ程度。
こうなるとXperia 10Ⅳの強みはmicroSD対応、IP68防水防塵、重量。ただ、どれも処理能力やカメラ画質を覆すほどのインパクトはありません。
他の追随を許さないPixel 6aが強すぎるという話。
そんなPixel 6aのさらに詳しい情報が知りたい人はぜひ過去記事をチェックしてみて下さい。
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【Google Pixel 6aレビュー】すべての格安スマホを駆逐する【メリット・デメリットを実機解説】
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Pixel 6aを半月使って感じたメリット
ここからはPixel 6aを半月使ってみて感じた良いところを紹介します。
文字起こし機能がやっぱり便利

Pixel 6シリーズの話になると必ず聞く話題でもはや耳タコ常識レベル。ただ、やっぱりこの機能はもう手放せないレベルで便利すぎます。
議事録作成、仕事のヒアリングなど様々な使い方ができますが、僕の主な用途は動画内容の文字起こし。具体的にはYoutubeの文章化。
Youtubeはもはや手っ取り早い学習ツールの一つになっていて、僕もジャンルを絞らずあらゆる動画を漁って情報収集しています。本当は仕事中もYoutubeを流していたいぐらいだけど、さすがにそれは不可能。でも文字となれば話は別。

寝る前に気になる動画を流して文章化、出勤中にテキストファイルで保存、仕事の暇なときにチラ見。これなら気付かれるリスクを最小限にして学習することが可能です。
真面目に仕事しろって意見は尤も。だけど時間は有限。無駄な時間をなんとか有効活用するためズルをする今日この頃。
楽曲検索で好きな曲が増える

個人的にこの機能は盲点で、あると便利とはまさにこれ。
僕は好きなアーティストとかが特にいなくて雑多に音楽を聴いているんですが、たまにテレビCMで流れた曲が気になることがある。
そんなときにPixel 6aが傍にあって何度も助けられました。
認識した音楽はいつでも履歴で確認できるし、Youtube Musicのプレイリストに直接追加できるのも便利。
意外とバッテリーは持つ

Youtube動画の連続再生でバッテリー持ちを検証してみると、Pixel6aは100から20%になるまでの時間は約14時間。
なので1日ぐらいは余裕で持つ計算になります。
約2週間使ってみた感じだと、仕事のある平日なら充電なしでも丸一日は使い続けられる印象。休日にブラウジングをし続けても夕方までなら頑張れます。
ただ、高速充電についてはちょっと物足りない感じ。Pixel 6Proは23W充電に対応しているし、中華スマホなら超速充電ができる機種も珍しくありません。
Pixel6aは隙間時間レベルだとあまり充電できないので寝るときに充電する運用がメインになります。
とはいえ、Pixel6aの燃費は優秀だから普段使いで困るようなことはないでしょう。
UIは色々と不満
ここからはPixel6aを半月使っていて感じた気になる点を挙げていきます。
ホーム画面左上の時計が消せない

Pixel6aはホーム画面左上に日付が表示されるんですが、これが削除はおろか移動すらできなくて本当に邪魔。
表示できるアプリ領域が一列少なくなるし、Googleカレンダーなどの大きなウィジェットも同エリアに配置できません。
Pixel 3の頃から不満点として挙げられているんですが今回も改善する雰囲気はゼロ。
Andoroid12が使いづらい

Pixel6シリーズはAndroid12搭載スマホなんですが、各所で囁かれている通りクイック設定パネルがとても不便になっています。
一度のプルダウンで表示される項目は最大4つと少ないし、設定にアクセスする歯車ボタンもフル表示にしないと出てこない謎仕様。
できればXiaomiやOPPOのように画面左側をプルダウンすれば通知メニューが、右側をプルダウンすればiPhoneを参考にしたコントロールセンターが開くと理想的。
Googleには他社の魔改造UIを倣ってほしいところ。
カメラ起動のショートカットが使いづらい

Pixel6には電源ボタンを2回押してカメラを起動できるんですがこれが想像以上に扱いづらい。
原因は電源ボタンの位置。
指が長い僕でもなんとか触れる位置だから、シンプルに押しづらくて困ります。
Pixel 6aは背面タップジェスチャーに対応しているからそれに割り当ててもいいんだけど、するとスクショを撮影するのが面倒になるという問題が新たに浮上します。
標準ではツインアプリが使えない
Xiaomi、OPPO、Galaxyには標準装備されているツインアプリ機能がPixel 6aには未搭載。
デュアルSIM運用ができるのにデフォルトだと緊急時以外はイマイチ使い道を感じないのが現状です。
一応サードパーティー製のクローンアプリで代替え可能で、ひとまずはそれで落ち着いています。使っているのは安定と高評価の「平行世界」。
使い勝手はランチャーアプリで改善

Pixel 6aの使い勝手について色々と不満を言ってきましたが、結局はランチャーを変更することでほとんどの問題が解決できます。
今回導入したのはMicrosoftランチャーなんだけど、デフォルト状態よりもはるかに使い勝手が改善しました。
具体的にはジェスチャ項目の上方向にスワイプに「検索」、下方向スワイプに「クイック設定の展開」、ダブルタップに「カメラ起動」を割り当てました。
こういうことが簡単に実現できるからAndroidはいい。
指紋認証は現状問題なし

Pixel 6シリーズに共通するのが指紋認証問題。
保護フィルムを貼ると認証精度が落ちる噂を聞きましたが、保護フィルム貼付してから再度指紋登録をすればそんなに気にならない印象。
というか、そもそもの認証速度が遅いので大差がないという感じです。
朗報としては先日Android13の正式リリースが始まって、指紋認証についても触れられていたのでアップデート後に多少の改善が期待できるかもしれません。
Pixel 6シリーズのバグ問題

Pixel 6シリーズといえば度重なるバグ報告があるわけですが、幸運なことに半月使っている感じだと不具合らしき現象にまだ遭遇していません。
よく騒がれていた問題を軽くまとめると下記。
- だれでも解除できる指紋認証
- 指紋認証が登録できなくなる
- 通話中に電波が途切れる
- 通話中に音声が割れる
- 着信が自動で拒否になっている
- Bluetoothの接続不安定
- アプリの通知をオフにできない
他にも報告されている不具合は山のようにあると思いますがここでは割愛。
製品の個体差なのか原因がよく分かっていない感じがしますが、たまたまハズレ個体を引いてしまった人はご愁傷様です。Googleに異議申してしましょう。
ただ、繰り返しになりますがAndroid13リリースでは大幅な不具合修正が施される予定。アップデートを待てるならその方が楽でいいかもしれません。
Pixel 7シリーズ最大の敵
あと1、2ヶ月後にはPixel 7が発表されますが、Pixel 6のバグ問題でGoogle純正スマホの評判はあまりよくない印象。
Pixel 6aはコスパ激高という冠でちょっと許されてる感じがしますが、シリーズ全体で菅賀れば本来得られた期待は失ってしまったでしょう。
もしかしたらPixel 7シリーズ最大の敵はiPhone 14やGalaxy S22じゃなくて、過去のPixel 6のレッテルかもしれません。
こうなると逆にPixel 7が気になる。はたして逆境を覆せるのか、それとも再び玉座をiPhoneに譲るのか。楽しみで夜しか眠れない。
Pixel 6aは基本的にオススメ

Pixel 6aをメインスマホに変えてから半月が経った現在、2022年上半期で買ってよかったモノNo.1にしてもいいぐらい満足しています。
ただ、実際にバグ報告がされているのも逃れようのない事実。
もし購入を検討している人はそのあたりをしっかり考慮しておきましょう。できればAndroid 13実装で修正された不具合の状況を確認してからがオススメです。
バグなんて絶対許せないけど、新作スマホが欲しいという人にはPOCO F4 GTやXperia 10Ⅳをチェックして頂きたい。
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