最近のスマホって大きすぎ、もっと持ちやすいスマホってないの?というアナタに朗報です。
今回紹介するのは、Sonyが今年発売したXperia 10シリーズの最新作。ちょうどいい性能、ちょうどいいカメラ、ちょうどいいサイズ感が特徴のスマホです。
本記事では、Xperia 10Ⅳの本体性能や使って感じたメリット、デメリットをレビューしていきます。
本記事の目次(タップでジャンプ)
Xperia 10Ⅳの特徴
今回発売されたXperia 10Ⅳの特徴をまとめると下記。
- 業界最軽量(161グラム)
- 6.0インチ有機ELディスプレイ(60Hz駆動)
- Snapdragon 695 5G
- トリプルカメラ(広角、超広角、望遠)
- デュアルSIM対応(nanoSIM、eSIM)
- おサイフ対応
- IP68防水防塵
- イヤホンジャック搭載
- 定価59800円~
Xperia 10Ⅳ最大の強みは超薄型で最軽量のボディであるところです。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しておきながら重量はたったの161グラム。
去年発売されたMi 11 Lite 5Gも無敵の軽さで話題でしたが、今回のXperia 10Ⅳも全然負けていません。
備わっている付加価値も80点。コイツは期待ができます。
Xperia 10Ⅳの詳細なスペック
Xperia 10Ⅳの詳細なスペックが下記。参考に同じCPUを搭載しているRedmi Note 11 Pro 5Gと比較していきます。
| Xperia 10Ⅳ | Redmi Note 11 Pro 5G | |
| CPU | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 695 5G |
| メモリ | 6GB | 6GB |
| ストレージ | 128GB | 128GB |
| ディスプレイ | 6.0インチ(60Hz有機EL) | 6.67インチ(120Hz有機EL) |
| 解像度 | FHD+(2,520 x 1,080) | FHD+(2,400 x 1,080) |
| カメラ | 広角カメラ(12MP) 超広角カメラ(8MP) 望遠カメラ(8MP) フロントカメラ(8MP) | メインカメラ(108MP) 超広角カメラ(8MP) マクロカメラ(2MP) フロントカメラ(16MP) |
| バッテリー・充電 | 5,000mAh(18W) | 5,000mAh(67W) |
| 認証 | 指紋認証 | 指紋認証 顔認証 |
| SIMスロット | nanoSIM microSDカード | nanoSIM microSDカード |
| eSIM | 〇 | 〇 |
| おサイフ | 〇 | 〇 |
| ワイヤレス充電 | ✕ | ✕ |
| 防水・防塵 | IP68 | IP53 |
| サイズ | 153×67×8.3 mm | 164×76.1×8.12 mm |
| 重量 | 161g | 202g |
| 価格 | 59,800円~ | 44,800円 |
価格が今年発売されているミドルレンジスマホと比べてやや強気の設定ではありますが、望遠カメラがしっかり搭載されていたり、圧倒的な軽さが売りとなっています。
Snapdragon 695 5G
Xperia 10ⅣはSnapdragon 695 5Gとメモリ6ギガを搭載。ミドルレンジスマホの標準的な構成となっているので、特別驚きはありませんが期待を下回ることもない処理能力があります。
AnTuTu Benchmarkスコアは約40万点。Geekbench5ではシングル672点、マルチ1,886点という結果。僕が過去に計測したスマホとAnTuTu Benchmarkスコアを比較するとこんなかんじです。
- POCO F4 GT(Snapdragon 8Gen1):988,836
- Xperia 10Ⅳ(Snapdragon 695 5G):392,567
- OPPO Reno7 A(Snapdragon 695 5G):380,669
- Redmi Note 11 Pro 5G(Snapdragon 695 5G):364,419
- Redmi Note 10 Pro(Snapdragon732G):339,728
- Redmi Note 11(Snapdragon680):235,149
同じSnapdragon 695 5Gを搭載しているスマホの中で最もスコアが高い結果となりました。とはいえ、数万点の違いは体感できるわけでもないので、あくまでミドルレンジスマホという感じです。
内部の排熱性は結構優れていて、ベンチマークテストを走らせても本体温度は1℃上昇するぐらい。アプリが落ちることもなく、スコアも安定していました。
5,000mAh/約21時間の電池持ち

Xperia 10Ⅳは161グラムの薄型コンパクトボディですが、搭載しているバッテリーは5000mAhと大容量。消費電力も抑えられているので、2日充電しなくも大丈夫な怪物級のバッテリー持ち。
実際にバッテリー計測アプリで試してみると、100%から20%になるまでの時間は約21時間。(測定条件:明るさ50%、音量50%、90Hz駆動)。僕が過去に計測したスマホと比較するとこんな感じ。
- Xperia 10Ⅳ(60Hz):20時間52分
- Redmi Note 11(90Hz):18時間7分
- OPPO Reno7 A(90Hz):15時間41分
- Redmi Note 11 Pro 5G(120Hz):12時間30分
- Redmi Note 10 Pro(120Hz):12時間5分
- POCO F4 GT(120Hz):10時間18分
長時間使うことができるかわりに、画面のリフレッシュレートを犠牲にしています。慣れれば気にならないとはいえ、個人的には最低でも90Hzに対応してほしかったところ。
Xperia 10Ⅳは不動の外観

本体デザインはⅡ時代から大きな変更がなく、Xperia 10ⅣもこれぞXperiaという外観に仕上がっています。ボディ全体はさらさらとした樹脂製で、指紋はガッツリ残りますが手に優しい印象。指紋が気になる人はケースが必須。
iPhoneのリンゴマークのように、背面中央にはデカデカと刻まれたSONYのマーク。これも変わらず。
背面左上にフラッシュライトとカメラを配置。カメラは上から超広角、広角、望遠レンズという構成。この細い縦長のユニットには謎の安心感があります。
背面下にはXperiaのマークが刻印。
サイドはフラット形状ですが、エッジ部分に角がなくて滑らか。手に優しい握り心地が気持ちいいです。
インターフェースは上面左からイヤホンジャック、ノイズリダクションマイク。
下面は左からUSB Type-C端子、ノイズリダクションマイク。
右側面には音量ボタンと電源ボタン。
電源ボタンには指紋センサーが内臓。認証速度はXiaomiやOPPOほどではなく、タッチしてからロック解除されるまでにワンテンポ遅れる印象です。
左側面にSIMスロット。SIMピンじゃなくて引き出し式なのもXperiaらしさを感じます。
SIMスロットはnanoSIMとmicroSDの2枚に対応。eSIM搭載しているのでデュアルSIM運用が可能となります。
正面は6.0インチの60Hz有機ELディスプレイ。画面の縦横比21:9を採用しているので、横幅の狭いスリムなボディが特徴です。ただ、60Hzなのは残念。
ディスプレイ上部には受話口とフロントカメラを搭載。上下の太い黒ベゼルデザインも変更はなし。
保護フィルムが貼ってあるように見えますが、安心して下さい。貼ってありませんよ。XiaomiやOPPOの手厚さが異常なことに改めて気付かされました。
ディスプレイ下には大型スピーカーを設置。
音は悪くないですが、Xperia 10Ⅳはシングルスピーカーなので音の広がりに物足りなさを感じます。
サイズ感を比較したのがこれ。左から6.4インチOPPO Reno7 A、6.0インチXperia 10Ⅳ、6.67インチPOCO F4 GT。
Xperia 10Ⅳは縦長ディスプレイということもあって横幅が小さめ。手の小さい人でも持ちやすいスマホになっています。
ディスプレイはすごく綺麗で視野角も広い。Youtubeで動画を見ていても鮮やかな色彩を感じることができます。
重量は業界最軽量レベルの162グラムで、持っている感覚なんてないぐらい軽いです。この軽さがXperia 10Ⅳの魅力。
Xperia 10Ⅳのゲーム性能
上でも書いたように、Xperia 10Ⅳの処理能力はベンチマークアプで計測したところ39万点、ミドルレンジクラスということが分かりました。
ここからはXperia 10Ⅳで人気のスマホゲームを実際にプレイしてみて動作の確認をしていきます。
今回プレイしたゲームは下記のとおり。
- ポケモンGO
- どうぶつの森ポケット
- ウマ娘
- 荒野行動
- 原神
また、検証した動作は下記の5段階で評価していきます。
- ストレスなく快適に遊べる
- 快適に遊べる
- 普通に遊べる
- それなりに遊べる
- 動作が重くて遊ぶのは厳しい
それでは、Xperia 10Ⅳでプレイしたゲームの動作結果をチェックしましょう。
ポケモンGO
Xperia 10ⅣでポケモンGOをプレイところ、結果は『快適に遊べる』ことが分かりました。
ポケモンゲットからオンライン対戦、動作には問題を感じられません。AR+に切り替えてもアプリ落ちすることなく、ちゃんと遊ぶことができました。
どうぶつの森ポケット
Xperia 10Ⅳでどうぶつの森ポケットをプレイところ、結果は『快適に遊べる』ことが分かりました。
キャラクター移動、マップ移動、釣り、虫取りなどすべての動作がスムーズ。発熱は控え目で、冷え切る直前のカイロぐらいの温かさです。
ウマ娘
Xperia 10Ⅳでウマ娘の動作を試したところ、結果は『普通に遊べる』ことが分かりました。
アプリは問題なく起動。練習メニュー、レースシーン、ライブシーンでも動作遅延を感じることなく遊ぶことが可能。長時間プレイしていると発熱を感じますが、背面がほんのり温かいぐらいの感じです。
Snapdragon 695 5G搭載機では、ガチャ画面を開くとアプリが落ちる可能性大。(2022年7月時点)
荒野行動
Xperia 10Ⅳで荒野行動の動作を試したところ、結果は『それなりに遊べる』ことが分かりました。
移動、銃撃戦、武器交換、視点切替、クインテッドプレイも問題なく遊ぶことができます。
画質レベルは「HD」、遠距離描写は「最高」、フレーム数「120」でもアプリ落ちせずにプレイすることが可能。しかし、極まれにカクつきを感じたり、長時間のプレイで発熱を伴います。暇つぶし程度に遊ぶのがちょうどいいでしょう。
原神
Xperia 10Ⅳで原神の動作を試したところ、結果は『それなりに遊べる』ことが分かりました。
デフォルトの設定は画質「低」、フレームレート「30」。アプリ落ちすることはありませんが、動作はもっさりしているので快適とは程遠い感じです。
画質設定「最高」、フレームレート「60」でもプレイすることは一応可能。しかし、60fpsとは思えない動きになるので設定する意味をむしろ感じません。また、発熱がすごいたため最高設定は非推奨です。
ストレスなく遊びたいという方は、やっぱりハイエンドスマホがおすすめ。
POCO F4 GTのカメラ性能
ここからはXperia 10Ⅳのカメラ画質をチェックしていきます。
結論から話をさせてもらうと、POCO F4 GTのカメラ性能はハイエンドスマホとしては及第点といったかんじ。
Xperia 10Ⅳのカメラ構成は下記の通り。
- 1,200万画素 広角カメラ(1/2.7型センサー)
- 800万画素 超広角カメラ(1/4型センサー)
- 800万画素 望遠カメラ(1/4型センサー)
Xperia 10Ⅳは望遠カメラを搭載しているので光学ズームに対応。
カメラ画質はPOCO F4 GTと比較。カメラアプリはプリインストールしているもので、撮影設定はAI補正オンのオート撮影でJPEG撮って出し。夜景はどちらもナイトモードを使用。
標準カメラ比較
まずは標準カメラで撮影した写真を比較していきます。

最近は中華スマホに慣れ過ぎてしまったから、Xperia 10Ⅳの色味が全体的に薄く感じます。肉眼で見た印象に近いのは間違いなくXperia 10Ⅳ。

Xperia 10Ⅳはピントが合っている部分は問題ないんだけど、周囲の細部がボケるというか流れてしまう感じ。オート撮影では全体的にパリッとした写真を撮るのは難しそう。

日陰からの撮影。Xperia 10Ⅳは暗所を持ち上げるために空が白飛びしてしまいました。POCO F4 GTのカメラ性能が意外に良すぎて引くレベル。

Xperia 10Ⅳはピントが決まりづらいのかシャープさが足らないからなのか、ぼんやりした印象の写真なりがちです。あと画角がやや狭く感じます。

接写した花の写真。Xperia 10Ⅳは全体的に明るめな印象に。POCO F4 GTは被写体を強調させるようにビビッドで周囲のボケ感が強めです。

夜景撮影も、昼間の写真と傾向は一緒です。肉眼での印象に近いのはXperia 10Ⅳだけど、鮮明さが好印象なのはPOCO F4 GT。

Xperia 10Ⅳも露出のバランスは完璧。奥の看板が白飛びするかと思いましたが全然問題ありませんでした。

暗所で撮影したときの色彩バランスはXperia 10Ⅳが勝利。不自然な色盛りもなく、空の青さも綺麗。POCO F4 GTは緑っぽくなってるのが気になります。

超暗所で撮影すると、Xperia 10Ⅳは色が滲んでしまって仕上がりの悪い写真に。こうなると、色彩バランスと鮮明さ、どちらを優先するかユーザーの好みが分かれます。
超広角カメラ
続いて、超広角カメラの比較をしていきます。

超広角カメラになると、Xperia 10Ⅳは建物の壁などにノイズが目立つようになります。POCO F4 GTは寒色に寄り過ぎている感。

Xperia 10Ⅳの色味はやっぱり自然です。ただ、広角カメラと同じように周辺の線が流れてしまっていて鮮明さにイマイチ欠ける印象。

この写真も傾向は同じ。Xperia 10Ⅳは地面のブロックがボヤけてしまいました。しかし、空の白飛びは抑えられていて雲の形がハッキリ分かるのは素晴らしい。

超広角カメラになるとXperia 10Ⅳも青色を少し強くします。相変わらずPOCO F4 GTはシャープが強め。

Xperia 10Ⅳの超広角カメラは、ナイトモードで撮影しても仕上がりが良くありません。ノイズが多くて、細部が滲んでしまいます。

夜景でも光量がある程度あれば気になりませんが、この写真もPOCO F4 GTよりも明るく撮影。暗所では露出をなるべく上げようとした結果、ノイズが目立つようになるのかもしれません。

Xperia 10Ⅳの超広角カメラは夜景撮影には正直向いていません。超暗所ではノイズがひどすぎて目も当てられないような写真になってしまいます。これなら暗くてもいいからノイズを抑えて欲しかったところ。
望遠カメラ
ここからは望遠側の写真を比較します。ただ、POCO F4 GTは望遠レンズは搭載されていないので2倍デジタルズーム撮影です。参考程度に。

Xperia 10Ⅳはやっぱり望遠レンズ搭載なだけあって昼間は粗が目立ちづらいです。POCO F4 GTは高画素を活かしてデジタルズームなのに鮮明な写真。2倍ズームだとほぼ差はないかもしれません。

ただ、右下奥の看板を見るとXperia 10Ⅳの方がすこしだけ文字が読みやすいです。

この写真も等倍だと分かりづらいですが、

看板の文字をハッキリ捉えているのはXperia 10Ⅳ。拡大すると違いが分かりやすいですね。

しかし、望遠カメラも超広角と同じように暗所に弱い傾向。被写体を認識できるほどの光量があれば綺麗に仕上がります。

超暗所になるとピント位置が合わなくて、どこを撮影しているのか分からない失敗した写真になりやすいです。ディスプレイをタッチして被写体を認識させてもこの仕上がりです。
Xperia 10Ⅳの動画撮影は固定ならOK
Xperia 10Ⅳで撮影できる動画設定は下記。
| 8K撮影 | ✕ |
| 4K撮影 | ✕ |
| 1080p撮影 | 30/60fps対応 |
| 720p撮影 | 30fps |
| スローモーション撮影 | 対応 |
Xperia 10Ⅳは1080p/60fpsの動画撮影まで可能。4K以上には非対応となっています。
追尾フォーカスが優秀な一方で、手ブレ補正はやや弱い印象。動き回らず定点撮影するなら問題なく見れる動画が撮影できると思います。ただし、過度な期待は禁物。
Xperia 10Ⅳのカメラ評価
Xperia 10Ⅳのカメラは全体的に昼間の撮影はそこそこ、夜間は難しいというのが正直な感想です。
広角カメラは結構いいんですが、超広角と望遠カメラの暗所性能が致命的。また、撮影した写真の色味に物足りなさを感じるのも気になったところ。Xperiaはソフトウェアの処理が微妙なのでオート撮影には向いていない気がします。
綺麗な写真が簡単に撮影したいという人には不向きですが、マニュアル撮影で自分好みの写真を撮影したい人におすすめです。
Xperia 10Ⅳのメリット
Xperia 10Ⅳを実際に触ってみて感じたメリットをまとめてみると下記になります。
● 162グラムの薄型軽量ボディ
● Felica/おサイフ対応
● サイドセンス機能
● 21時間の超バッテリー持ち
● 360 UpmixやDESS Ultimateに対応
付加価値を含めて、ここからいくつかのポイントをピックアップして紹介していきます。
162グラムの薄型軽量ボディ
Xperia 10Ⅳはミドルレンジスマホでも群を抜いて薄く軽いボディが自慢。
最近のスマホは大型が進んでいてジーパンのポケットに突っ込むのも困難なレベルですが、Xperia 10Ⅳはシャツの胸ポケットでも余裕を持って入れることができます。
タイトな服装でも目立ちにくい、取り回しに優れたスマホとなっています。
サイドセンス機能
Xperia 10Ⅳには独自機能としてサイドセンスが搭載されています。
機能としてはXiaomiやOPPOのサイドバーと似たような感じ。登録したアプリをサイドセンスから開いたり、ジェスチャーで各種アプリを起動させることが可能。
あらかじめ設定したアプリをマルチタスク表示できるのが結構便利。YoutubeとChromeブラウザを配置して動画を見ながらの作業がすぐ始められます。
Xperia 10Ⅳのジェスチャーショートカットは電源ボタン長押しのアシスタント起動、電源ボタン2回押しのカメラ起動しかないので、サイドセンスのおかげで端末の使い勝手が向上します。
21時間の超バッテリー持ち
Xperia 10Ⅳのバッテリー持ちはもはや異次元レベルというお話。
過去発売されたスマホを見ても、ここまで長く使い続けられるスマホはそうありません。2日ぐらい充電しなくてもなんとかなってしまいそうな安心感は頼もしすぎます。
さすがは天下のSONY殿。ユーザーのツボを分かっていらっしゃる。
Xperia 10Ⅳのデメリット
一方で、Xperia 10Ⅳを実際に触ってみて感じたデメリットをまとめてみると下記になります。
● 性能に対して価格が高め
● UIが使いづらい
● 無線充電に非対応
● 充電速度が遅い
● 動画の文字サイズが小さい
ここからいくつかのポイントをピックアップして紹介していきます。
性能に対して価格が高め
発売前から言われていたことではありますが、Xperia 10Ⅳは性能に対して価格設定が強気。
同程度の性能ならRedmi Note 11 Pro 5GやOPPO Reno7 A、価格ならGoogle Pixel6が競合相手。しかし、本機種は安くもなければハイスペックでもないので勝てる要素があまりにも少ないというのが正直な話。
Xperia 10Ⅳを購入するなら割引前提として検討するのがいいでしょう。
無線充電に対応していない
Xperia 10Ⅳはミドルレンジスマホなので無線充電に非対応。
ただ、キャリア価格で考えればハイエンドスマホに片足を突っ込んでいるようなものなので、備わっていてもいいんじゃないかと思ってしまいます。
その上、急速充電のレベルが最低限。30W充電が当たり前になってきた現代で、最大18Wというのはやはり時代遅れ感が否めません。せめて、急速充電器ぐらい付属してくれて欲しかったです。
動画の文字サイズが小さい
Xperia 10Ⅳは横幅が狭いディスプレイなので、表示領域の狭い縦画面だとYotube動画が通常よりも一回り以上小さくなって表示されてしまいます。
その結果、文字を主体にした動画のときに、動画内の文字サイズが小さくて読みづらさを感じました。
横画面にすれば解決する話ではありますが、やっぱりスマホは縦にした方が持ちやすい。移動時間で教育系の動画を見ながら勉強している人はちょっと使いにくいかもしれません。
Xperia 10Ⅳのレビューまとめ
Xperia 10Ⅳ最大の強みは、扱いやすさを極限まで求めたハードウェア。スマホはポケットにすんなり入るサイズがいいし、できれば軽いほうが嬉しいし、電池持ちは長いほうがいい。それらすべての理想を形にしたスマホがこれ。
不満をあげるならリフレッシュレート60HzとAndroid12の微妙なUI。
滑らかじゃないディスプレイはちょっと時代遅れだし、明るさ調節や設定ボタンにすぐアクセスできないのは慣れている人からすると不便に感じるかもしれません。
とはいえ、そこさえ気にしなければ性能のまとまりも良くて、誰でも使いやすい端末に仕上がった印象。
21:9の縦長ボディは、手の小さい人でも親指がディスプレイ端まで届くから、女性にも優しいデザインになっています。
おサイフケータイなどの付加価値もほぼ備わっていて、サイドセンス機能が思ったより便利。マルチタスクを簡単に呼び出せて、ながら作業しやすいのは嬉しいポイントです。
やっぱり弱点は価格

耳タコになるぐらい繰り返しますが、Xperia 10Ⅳのネックは価格の一言に尽きます。
Snapdragon 695 5Gで6万円越えのスマホは市場でも唯一これだけ。この性能なら相場は4万円台だし、AQUOS wish2なら2万円という超激安価格で手に入ります。
また、今後はXperia 10Ⅳよりも安くて高性能なGoogle Pixel 6aが気を熟して登場する予定。このライバルの前ではXperia 10Ⅳの強みだと、ちょっと勝負にならないかもしれません。
Xperia 10Ⅳを購入するならMNPセールでなるべく安く購入することをおすすめします。
Xperia 10Ⅳをお得に購入する方法

そんなXperia 10Ⅳですが、IIJmioで7月22日からMNP特価セールが予定されています。
セール期間は7月31日までで、通常価格から2万円割引された39,800円で購入することができるので超お得。ソフトバンク版の48回払いMNP割引を除くとIIJmioが現状最安価格です。
IIJmioの限定特価は在庫がなくなり次第終了してしまうので、Xperia 10Ⅳ購入予定の方は要チェック。