
あのSOUNDPEATSから新たな刺客Engine 4が発売され、当ブログにも案件という形で着弾した。
前情報だとこのイヤホンは音質に力を入れてるらしく、仕上がりは如何ほどのものなのか。そのあたりを確認するためにも今回レビューしていく。
もちろん包み隠すことなく、いつもどおり忖度なしの姿勢を心掛ける所存。
| メリット | デメリット |
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本記事の目次(タップで移動)
SOUNDPEATS Engine 4の特徴

まずは、Engine 4がどんなイヤホンなのか。その特徴をまとめたのが下記。
- カナル型ビーンズ形状
- 高音質を目指したデュアルダイナミック型ドライバー
- 独自の二重音導管システム
- ハイレゾ対応
- マルチポイント機能
- ANC、無線充電には非対応
- ミドルレンジモデル価格8,480円
注目するべきなのはなんといっても音質なんだ。
中低音と高音でそれぞれドライバーを独立させるデュアルダイナミック型ドライバーを搭載して、かつ音域ごとに音導管の出口をわける二重管設計を採用。
音の聴こえ方がこれで向上するなら、SOUNDPEATSがコスパ重視イヤホンの覇権を握るのもそう遠くないかもしれない。
SOUNDPEATS Engine 4の外観と付属品

パッケージは黒背景にイヤホン本体だけという中国製品らしからぬシックなデザイン。個人的にはかなり好き。ただの箱なんだけど。
イヤホンはちょっとだけ角ばったビーンズ形状。艶やかに光るメタリックブラックがかなり映える。

ボディ側面にはジルコンカットのようなデザインが施されていて、まるで宝石を装着しているかのごとき高級感を演出。

メーカーロゴ部分には、オーディオ操作のためにタッチセンサーを内蔵する。

ボディ裏面にはノイズキャンセリングマイクや充電接点を配置。

挿入部分にはクリアパーツを使われていて、ドライバーとかの内蔵パーツが目視できちゃう。

ノズル部分にはゴミ侵入防止のフィルター、黒いところはたぶん通気口(ヴェント)。

ケースは横幅の広い楕円形タイプ。

外装はプラスチック素材なんだけど、黒みがかったシルバーで超ギラギラ。指摘するとしたら、これは指紋の跡がかなり目立つからちょっと微妙。


裏面はヒンジ部分にメーカー名が記載されているだけ。

底面には充電用のType-Cポートとペアリングボタン。

ペアリング状態を教えてくれるLEDランプはケース内側に内蔵。


重量はイヤホンが7グラム、ケースがグラム。合計43グラムで、最近のワイヤレスイヤホンのなかではかなり軽量だから持ち運びしやすい。


付属品はいつもどおりの感じ。

最近はUSBケーブルが飽和しがちだから、ケーブルをなくして素材の違うイヤーチップを入れてほしい。
SOUNDPEATS Engine 4と他製品の比較
同社で発売されているエントリーイヤホン「MINI HS」と性能比較したのが下記のとおり。
| 商品名 | Engine 4 | MINI HS |
| バッテリー | イヤホン本体:12.5時間 ケース込み:43時間 | イヤホン本体:8時間 ケース込み:36時間 |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC | SBC/AAC/LDAC |
| 通信方式 | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.3 |
| ドライバー | 10mm+6mmダイナミック | 6.1mmダイナミック |
| 防水防塵 | IPX4 | IPX4 |
| ANC機能 | ✕ | ✕ |
| 装着検出機能 | ✕ | ✕ |
| 無線充電 | ✕ | ✕ |
| 外音取り込み | ✕ | ✕ |
| マルチポイント | 〇 | 〇 |
| ウェイクワード | ✕ | ✕ |
| 重量 | イヤホン本体:6.5g ケース込み:43g | イヤホン:4.5g ケース込み:34.2g |
| 価格 | 8,480円 | 5,480円 |
どちらもハイレゾ規格のLDACに対応していて、他機能もほぼ共通している。
つまり、差がでるとしたら音質面なんだけど、サイズの違う二種類のドライバーを搭載したEngine 4が優勢。
40時間越えのロングバッテリーにもなるし、音の再現性を考えてもEngine 4がベストチョイスなる。
SOUNDPEATS Engine 4の音質

Engine 4には10ミリっていう結構大きめのドライバーが搭載されてるから、さぞ低音はドシドシくるんだろうと思ったら意外と落ち着きを感じるサウンドだった。
他社製品よりもイヤホン音量が大きいから、響きやすい低音域はあえて抑え気味にしてるのかも。
一方で、高音域は独立したドライバーで鳴らしてるから主張が強め。激しい曲調の音楽だとシャリシャリ感が増してちょっと気になると思う。
全体としては中高音に寄った音質をしてるから、ポップ系の音楽が好きな人向け。
イコライザで音質調整
専用アプリはもちろんイコライザ機能が搭載。

プリセットは9種類とそこそこ用意されてるし、カスタマイズなら各音域を12段階でユーザーの好きなように細かく調整することができるんだ。
さらに、アプリ側でイコライザを自動調整してくれる「アダプティプイコライザー」も完備。

よく分からない人はこれに任せておけばOK。
マルチポイント機能はありがたい

音質以外のEngine 4の強みは、接続先をすぐに切り替えれるマルチポイント機能に対応してるところ。
僕の場合は、スマホとBluetoothレシーバーを後付けしたパソコンの二台を接続先にしてるんだけど、特にスマホへの切り替えが超スムーズだった。
パソコンから音楽を流していても、着信がきた瞬間にスマホへ接続が切り替わってくれる。
SOUNDPEATS Engine 4の使用感

続いて、装着感や操作性について。
Engine 4はビーンズ形状のイヤホンだから、基本的にはイヤーチップのみで筐体を支えることになる。
密着性はしっかりあってそう簡単には外れない。ただ、疲れやすいってほどでもないけど圧迫感はちょっとだけ感じる印象。イヤーチップ選びが重要かも。
タッチ操作は改善待ち

繰り返しになるけど、Engine 4はロゴ部分に触れることでオーディオ操作が可能。
具体的な項目は下記のとおり。
| 操作項目 | L | R |
| 再生/停止 | 2タップ | 2タップ |
| 音量アップ | ― | 1タップ |
| 音量ダウン | 1タップ | ― |
| 曲送り | ― | 1.5秒長押し |
| 曲戻し | 1.5秒長押し | ― |
| 通話開始/停止 | 着信時に2タップ | 着信時に2タップ |
| 着信拒否 | 着信時に1.5秒長押し | 着信時に1.5秒長押し |
| アシスタント起動 | ― | 3回タップ |
| ゲームモード | 3回タップ | ― |
以前レビューしたMini Pro HSで気になってたのが、操作項目をユーザー自身で変更できないところ。
残念ながらEngine 4でもこの仕様は継続。
他社製品はアプリで好きにイジれるんだから、ぜひともそれを見習って改善してほしい。
機能性の乏しさはかなり痛手

気になるところが他にもいくつかあって具体的に下記。
- ノイズキャンセリング機能がない
- 着脱検知センサーがない
- 無線充電が使えない
個人的にはこれがかなり痛手に感じてる。
ノイズキャンセリング機能がない

もはやワイヤレスイヤホンの必須機能ともいえるのがANC(アクティブノイズキャンセリング)なんだけど、Engine 4はこれを備えていないんだ。
クルマの自動点灯みたいな感じで、もちろん装備されるものだと思っていたからかなり残念。
どれくらいノイズを抑えてくれるかは重要じゃなくて、まずはノイキャンの有無が大事なんだ。
着脱検知センサーがない

これはそもそも必要ないって意見もよく耳にするけど、あると嬉しいのが着脱検知センサー。
イヤホンをどうしても外さないといけないときに、この機能がないと音楽を一旦停止させないといけなくなる。
ちょっとしたこと。でも、好きな曲のサビを聞き逃したりするのは地味にストレスだから、あったほうが役立つに決まってる。不要なら設定から外せばいいだけの話。
無線充電が使えない

それと無線充電にも非対応。
試しにデスクにある無線充電器に置いてみたんだけど、うんともすんとも言わない。マジで音質だけで勝負しにきてやがる。
音質優先ならあり、ただ市場にはライバルが溢れてる

SOUNDPEATSのミドルレンジイヤホンとして登場したEngine 4なんだけど、アピールポイントになってる音質はたしかに悪くなかった。
デュアルダイナミック型ドライバーと二重音導管の設計がインパクトのある音響を再現してくれて、他社製品よりも印象に残りやすい音を奏でてくれる。
本体重量も軽いから持ち運びやすいし、40時間のロングバッテリーも魅力的。低予算で音質重視のユーザーにはおすすめしたい。
ライバルの存在感がかなり強い

ところなんだけど、今のワイヤレスイヤホン市場には強力なライバルが多すぎる。
代表的なのは2023年コスパ最強とも謳われてる「EarFun Air Pro 3」とか、高機能で秀逸なデザインの「Soundcore Liberty 4」とか。
差が付いてくるのはやっぱり機能面。
正直なところ、ANCと無線充電が備わっているかどうかで利便性はかなり変わるから、そのあたりも含めて購入を検討したほうが後悔しないと思う。
クーポン割引でちょっとだけ購入しやすい

最後に、Engine 4を購入したいと思ってくれた人の背中を押すためのお得情報。
SOUNDPEATSさんのご厚意で、今ならAmazonクーポンを発行してくれてるみたいだから定価よりもちょっとだけ安く購入することができる。
タイムセールの対象にもなってるみたいだから、ぜひとも下記URLをチェックしてほしい。
