
フリマアプリを使うべき理由

フリマアプリの存在は知ってるけど、使ったことは一度もない。もしそんな人がいるなら今すぐにでもアプリをダウンロードして頂きたい。
いらなくなって捨てていたモノや知り合いに譲っていたモノ。その全てがお小遣いに変換できるから。
現代生活における金策ツール、それこそがフリマアプリなんです。
メルカリとラクマの二強
そんなフリマアプリの代名詞といえばメルカリ、その次にラクマが有名といった感じ。
メルカリは一足早くスマホに最適化したことで圧倒的なシェアを獲得していて、世間から忌み嫌われている転売ヤーの巣窟にもなっているぐらい。
似たようなサービスでヤフオクとかPaypayフリマもあるんだけど、ヤフオクは形式がちょっと違うし、Paypayフリマはユーザー数が少なく売れづらい。
アプリの手軽さ、商品の売れ行き、ネームバリュー諸々を考えると選択肢はメルカリかラクマに絞られてくるのが現状。
メルカリとラクマの違い
じゃあ、メルカリとラクマどっち使えばいいんですかってことになると思うので、まずは両者の違いを出品者目線で比較してみたいと思います。
| メルカリ | ラクマ | |
| ユーザー数 | 2,000万人 | 500万人 |
| 出品手数料 | 無料 | 無料 |
| 販売手数料 | 10%(税込み) | 6.6%(6%+税) |
| 配送料金 | 210~1,700円 | 180~2,500円 |
| 匿名配送 | 日本郵便 ヤマト運輸 | 日本郵便 ヤマト運輸 |
| 購入申請システム | ✕ | 〇 |
| 売上利用 | 銀行振り込み メルペイチャージ メルカリポイント購入 | 銀行振り込み 楽天キャッシュチャージ |
| 振込手数料 | 200円/1回 | 無料 or 210円/1回 |
| 振込金額上限 | 100万円 | 50万円 |
| 売上有効期限 | 180日 | 180日 |
サービス内容は同じだし、システムや使い方にもほとんど違いはありません。明確な差は上で書いたとおりユーザー数ぐらいで、むしろそれがすべてな気もします。
圧倒的なシェアを誇るメルカリ

魚のいない海に餌を投げても魚が釣れないように、需要がないところに出品したところで商品は売れません。
つまり、モノが売れるには需要が必要不可欠なんだけど、市場規模が大きくなれば求める人の数も増えてモノは売れやすくなる傾向。
出品者側としては商品は売れやすいほどいいわけですからメルカリが売却筆頭ツールになってくるわけです。
無視できない手数料の違い

ただ、どんなときもメルカリが正解という話でもない。
というのも、フリマアプリ側だって慈善事業でサービス展開をしているわけじゃないから、商品を売却するためには諸々の費用がかかってきます。
その大部分を占めているのが販売手数料。
メルカリとラクマの販売手数料は下記のとおり。
- メルカリ:10%(税込み)
- ラクマ:6.6%(6%+税)
その差は3.4%で誤差レベルに感じるかもしれないけど、商品が高額になるほどこれの影響は顕著。
たとえば5万円で商品を売却したときの売上金の差額はこんな感じ。
【メルカリ】50,000円-手数料(50,000円×10%)=45,000円
【ラクマ】 50,000円-手数料(50,000円×6.6%)=46,700円
【差額】 1,700円
たった数パーセントではあるけど、こうして金額に当てはめると無視できないレベル。増税前にみんなが家や車を買いたがる理由もこれ。
単純に手残りを増やしたいなら、手数料の低いラクマのほうが良かったりします。
配送料金の違い

売却までに関わってくるもうひとつの費用が配送料金。
メルカリとラクマは配送料金を購入者負担に一応できるんだけど、すると途端に売れにくくなるからほとんどの場合は出品者負担になりがちです。
具体的に使える配送方法は下記のとおり。
| メルカリ | ラクマ | |
| ヤマト運輸連携 | らくらくメルカリ便 | かんたんラクマパック(ヤマト) |
| 日本郵便連携 | ゆうゆうメルカリ便 | かんたんラクマパック(日本郵便) |
| ゆうメール | 〇 | 〇 |
| レターパック | 〇 | 〇 |
| 普通郵便 | 〇 | 〇 |
| ヤマト宅急便 | 〇 | 〇 |
| クリックポスト | 〇 | 〇 |
| 飛脚宅急便 | ✕ | 〇 |
| スマートレター | ✕ | 〇 |
| たのメル便 | 〇 | ✕ |
という感じではあるけど、メルカリ便かラクマパックでほとんど対応できるから、家具とかを売らないかぎり他の配送方法を使うことはありません。
なので、ここではメルカリ便とラクマパックだけに注目して比較します。
まずはヤマト運輸を使ったメルカリ便とラクマパックの料金が下記。
| 梱包サイズ | らくらくメルカリ便 | ラクマパック(ヤマト) | |
| ネコポス | 約31×23×3cmまで | 210円 | 200円 |
| 宅急便コンパクト(薄型) | 約25×34×1cmまで | 450円(自宅集荷〇) | 530円(自宅集荷✕) |
| 宅急便コンパクト(厚型) | 約25×20×5cmまで | 450円(自宅集荷〇) | 530円(自宅集荷✕) |
| 宅急便 | メルカリ:3辺合計160cmまで ラクマ :3辺合計200cmまで | 750~1,700円(自宅集荷〇) | 800~2,500円(自宅集荷✕) |
次に日本郵便を使ったとき。
| 梱包サイズ | ゆうゆうメルカリ便 | ラクマパック(日本郵便) | |
| ゆうパケットポスト | 3辺合計60cmまで(長辺34cm、厚み3cmまで) | 215円 | 175円 |
| ゆうパケット | ボックス:約33×23×3cmまで シール:3辺合計60cm(長辺34cmまで) | 230円 | 180円 |
| ゆうパケットプラス | 約24×17×7cmまで | 455円 | 380円 |
| ゆうパック | メルカリ:3辺合計100cmまで ラクマ :3辺合計1700cmまで | 770~1,070円 | 700~1,500円 |
小型商品は日本郵便のほうがちょっと安く発送できて、そんな日本郵便と相性がいいのはラクマ。最大200サイズの大型商品が発送できるのも頼もしい。
メルカリの強みは割安な中型サイズ、ヤマト運輸の自宅集荷に対応しているところ。
とはいえ、送料は梱包サイズに価格差が大きくて、こっちのほうが安いみたいなことはありません。
売上金の使い道

最後の違いは、売上金の使い道について。
ほとんどの人は、フリマアプリで稼いだお金を自分の通帳に入れて生活費とか貯金に回してると思うんだけど、一応それ以外の使い道もあって具体的には下記の3つ。
- 現金振込
- フリマアプリで商品購入(メルカリ、ラクマ)
- キャッシュレス決済チャージ(メルペイ、楽天キャッシュ)
使えるフリマアプやチャージ先がちょっと変わるだけで、用途はどちらも同じような感じ。
悩むなら銀行振込にしておくのが無難。ただし、売上金には振込期限が設定されているからそれだけは注意しましょう。
売れやすいのはメルカリ
というのが両者の違いなんだけど、メルカリは売却までのスピード感がやっぱり最強です。
他のフリマアプリだと出品してから2週間ぐらい平気で売れなかったものが、メルカリなら3日もあれば買い手が見つかってしまうレベル。
ほとんどの中古品は日進月歩でその価値を失ってしまうから、競争力の高いモノほどメルカリで即売りしするのが安牌になります。
利益率はラクマが優勢
一方で、ラクマは手数料や送料の安さが魅力。
高額商品ほど手残りを増やせるかもしれないから、まずはラクマに出品するのも選択肢の一つです。
あと楽天銀行への振込手数料が無料にできたり、ラクマ経由のふるさと納税でポイント還元が受けれたり楽天経済圏を利用している人には相性抜群だから意外とオススメ。
高値で売るためには

ただ、実際にメルカリとラクマの両方を使っている僕からすれば、売上金だけで考えるとそこまで差はないかなという感じ。
手数料や送料の差は金額にすればせいぜい数千円。
そこを気にするより、市場価格をしっかり把握したほうが結果的に高値で売却できる可能性が高くなります。
価格は購入者が決める

フリマアプリには商品は欲しいけど定価で買うほどでもないみたいな人達がほとんどで、そんな人達が特に目を光らせているのが出品額。
商品の状態、出品者の信頼性、価格とかのバランスが釣り合っていれば買ってくれるし、崩れていたら見向きもされず売れ残り続けます。
つまり、購入者が納得する金額で初めて売れるということを出品者は肝に銘じておくべき。
いいね!を参考にする
ちょうどいい出品額にするためには市場調査が必要不可欠なんだけど、考えるとそれはそれでキリがありません。
ということで、出品額の目安にオススメなのがいいね!の数。
同じ商品を検索して、いいねの数が1番多いモノと同じくらいか少しだけ高めの金額にすればOK。
いいねが多いということは、これぐらいの金額ならいいかもと購入者が気になっている証拠だから、それを参考にすればなんとなく市場価格が把握できます。
もちろん商品状態が悪かったりするなら金額の調整は必要だし、最安値と最高値も気にしていた方が良さげ。
メルカリとラクマは併用したい

圧倒的な知名度を誇るメルカリは、数あるフリマアプリのなかでも断トツに売れやすいし、わりと高値で買い取ってもらえるのが特徴です。
ただ、そのぶん手数料は高めに設定されていて、実際に入ってくる金額の寂しさに拍子抜けしがち。
せっかく売るんだから収益は多ければ多い方がいいというのが人間の性。ということで、メルカリとラクマの併用が僕のオススメになります。
基本はラクマ、値崩れしそうならメルカリ
利益率の高いラクマにメインで出品しつつ、メルカリで市場価格を随時チェック。
ラクマですんなり売れればラッキーだし、値崩れしそうな雰囲気になったらメルカリで即売却を狙うのが吉。
株の損切とおんなじで、値崩れするなら早い段階で行動してダメージを最小限にするのが最善策になります。
損失なんかは全然怖がらなくて問題なし。どうせ不用品なんだから。処分しながらお金が貰えるだけマシと気持ちを整理することが大切。