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【注意】ソフトバンク版Xperia 10Ⅳの割引は罠かもしれない理由

2022年7月10日

スマホを買うならなるべく安く購入したい、その思考すごく分かります。

そんな人をターゲットに、ソフトバンクが発売日初日から新型Xperia 10Ⅳの割引を実施。その割引額は、なんと65,040円。通常価格74,480円のスマホを、たった9,840円で購入することができちゃうんです。

これはヤバい、すぐソフトバンクに買いに行かなきゃ。僕もそう思っていました。

しかし、この割引はそんなにお得じゃないかもしれません。むしろ、ほとんどの人にとって罠の可能性すらあります。本記事ではその理由を解説していきます。

本記事の目次(タップでジャンプ)

Xperia 10Ⅳの特徴

まず、Xperia 10Ⅳがどんなスマホなのかを簡単に紹介します。

カタログスペックは下記の通り。

  • 超軽量(161g)
  • Snapdragon 695 5G
  • 6.0インチ 60Hz有機ELディスプレイ
  • 超広角、広角、望遠のトリプルカメラ
  • おサイフ対応
  • 防水防塵対応(IP68)
  • イヤホンジャック搭載
  • 5000mAh
  • 定価60,000~

流石は天下のSONY。おサイフ防水などの付加価値がふんだんに盛り込まれた日本人の、日本人による、日本人のためのスマホがXperia 10Ⅳなんです。

従来機のXperia 10Ⅲから変更した部分はCPU、バッテリー容量、対応バンド。劇的に進化したわけではなく、あえて言うならバッテリー持ちの向上。Ⅲを所持している人はそのままでもいいと思います。

ソフトバンク版Xperia 10Ⅳの割引条件

ソフトバンク版Xperiaの大幅割引はTwitterでも話題だったんだけど、今回の割引内容は2つあって具体的には下記。

MNP or 5~22歳の方の新規契約21,984円割引
新規契約、機種変更、端末購入43,056円割引

この2つを併用してXperia 10Ⅳを1万円以下で購入することができます。もちろん、片方だけの割引も利用可能。回線契約なしでも割引を受けられるのは嬉しいポイントですね。

ただ、この割引を実施しているのはソフトバンク直営店のみ。銀座、表参道、渋谷、六本木、大阪、名古屋、仙台のソフトバンクしか取り扱っていないので、店舗に一度確認をしたほうがいいでしょう。

MNP、もしくは5~22歳の方の新規契約

MNPは現在契約している通信会社から、電話番号と一緒にソフトバンクの指定プランへと乗り換える人が対象。ちなみに、今回は同じソフトバンク回線のワイモバイル、LINEMOからの乗り換えも含まれています。

また、新規契約でも契約者の年齢が5~22歳ならこの割引の対象となります。

ただし、ソフトバンクの契約プランは「メリハリ無制限」に指定されているに注意が必要。

新規契約、機種変更、端末購入

23歳以上の新規契約、ソフトバンクと契約している人の機種変更、端末を購入する方が対象。つまり、ソフトバンクでXperia 10Ⅳを購入する人すべてが受けられます。

今回の割引額のほとんどを占めているのがこれ。

総務省のお達しで回線契約の割引に上限が設定されているから、ソフトバンクは別割引という方法を取っている感じです。

分割払いが条件

プラン指定も気を付けないといけないところですが、最大の注意点は支払い方法。

割引を受けるためには48回の分割払いが必須。一括で購入しようとすると、今回の割引の対象外となるので通常価格での販売になってしまうようです。

実際に直営店から「端末単体購入はできるけど、割賦購入が割引の条件」と説明を受けました。

罠かもしれない3つの理由

新型Xperia 10Ⅳが1万円ってなると、誰もが飛びつきそうではあるんだけど、何も考えない頭お花畑で購入すると後悔することになります。だから今回のソフトバンクの割引は罠っていう話。

罠かもしれない3つの理由がそれぞれ下記。

  • 指定プランが「メリハリ無制限」
  • 48回の分割支払い
  • キャリアモデル

この条件に納得しているのであれば全然問題はありません。格安でXperia 10Ⅳを購入して大丈夫。

逆に、一つでも気になるのであれば深呼吸をしてじっくり考えましょう。

指定プランが「メリハリ無制限」

格安SIMやワイモバイルの登場で、ソフトバンクの料金プランは下記の2つだけになりました。

 メリハリ無制限ミニフィットプラン+
月額料金7,238円0~1GB:3,278円
1~2GB:4,378円
2~3GB:5,478円
 データ容量無制限 3GB
通話料金22円/30秒22円/30秒
通話オプション5分かけ放題:880円/月
かけ放題:1,980円/月
5分かけ放題:880円/月
かけ放題:1,980円/月

上述したようにMNP、もしくは5~22歳の方の契約で対象となるプランは「メリハリ無制限」のみです。

シンプルに高い。その一言に尽きます。

自宅に固定回線があればデータ容量は毎月20ギガで十分。無制限なんて過剰すぎ。

新型Xperia 10Ⅳを定価で購入するよりも、このプランを1年契約する方が負担は大きい。端末代金を安くして、固定費が上がってしまっては本末転倒です。もし、家にWi-Fiがないなら有り。

48回の分割支払い

分割支払いのみ対象、これが1番のネックといっても過言じゃありません。

48ヶ月、つまりは4年間もこのスマホを所持し続けることになります。

これは流石に長すぎ。4年前のスマホと今のスマホでは性能や付加価値に大きな差があるし、使っている間に動作もだんだん遅くなってきます。そのため、スマホは基本的に2~3年での買い換えがおすすめ。

また、Xperia 10Ⅳは値崩れの激しいAndroidスマホです。4年後にメルカリで売ろうとしてもお金になりません。2022年にiPhon XSを買う人がいないように4年前のスマホに価値なんてほぼないわけです。

結局、使い倒す覚悟がないのなら分割払いはやめておいた方が無難。まだ価値がある間に、新しいスマホの軍資金に充てるのが最善でしょう。Xperia 10Ⅳに4年は流石に荷が重すぎる。

一応、分割払いで購入してから残債を一括返済することで回避することも可能。ただ、契約内容や解約時期によってペナルティが課される可能性もあるので注意。

キャリアモデル

キャリアモデルのどこが問題かって、ドコモ版はシングルSIM、それ以外はデュアルSIM対応みたいな魔改造をされているところ。だから、僕はキャリアモデルが好きじゃないんです

対応バンドも調整されていて、詳しくは下記。(公式発表されたものだけ)

対応バンドの多さは、野球選手の守備範囲の広さみたいなものだから、多いに越したことはありません。つまり、楽天モバイル版が最も使いやすい端末ということになります。

どのキャリア版でも通信可能だと思いますが、利用しているキャリアに合わせたものを選びましょう。

Xperia 10Ⅳの価格比較

同じXperia 10Ⅳでも違いがあることはなんとなく理解してもらえたと思います。

次は各キャリアの端末価格を比較していきましょう。詳しくは下記。

ドコモ版64,152円
au版69,985円
ソフトバンク版74,880円
楽天モバイル版59,800円

通常価格では圧倒的にソフトバンクが高く、楽天が異常なまでに安い。その価格差15,000円。

おそらく、3大キャリアのXperiaは不要なアプリ導入などでコストアップしているからだと思われます。もし、割引を利用せず定価で購入するなら選択肢は楽天一択。今なら、キャンペーンも実施しているのでさらにお得。

大幅割引がないとソフトバンク版は買えたもんじゃありません。

Xperia 10Ⅳ相当のスマホ

ここで身も蓋もない話ですが、Xperia 10Ⅳはカタログスペックに対して価格がやや高め。

処理能力でいえば、Snapdragon 695 5Gを搭載したRedmi Note 11 Pro 5GやOPPO Reno7 Aの存在。どちらも価格は4万円台で、Xperia 10Ⅳよりもずっと安く手に入れられます。

【Redmi Note 11Pro 5Gレビュー】待望のおサイフ対応ミドルレンジスマホ

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価格だけならGoogle Pixel6やPOCO F4 GTが競合相手。6万円を超えるとハイエンドの域に突入するので、ミドルレンジのXperia 10Ⅳを選ぶ理由が皆無。

つまり、他社スマホの影響でXperia 10Ⅳはコスパが比較的悪いスマホになってしまっています。

買っていいのは、それでも私はXperiaって言える人。

4年分割はさすがに長い

ソフトバンク版の割引価格はたしかに魅力的。しかし、分割払いはリスクが大きいというのが結論。

Xperia 10Ⅳのようなミドルレンジスマホは数年すると動作が重くなってストレスがマッハだし、それまでにもっと付加価値の付いたスマホも次々登場するかもしれない。

そんなこと知らん、俺はXperiaがいいんだ、という方は迷うことなく購入してOK。

ただ、この割引はソフトバンクの直営店のみ。銀座、表参道、渋谷、六本木、大阪、名古屋、仙台店に在庫を確認してから足を運びましょう。

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