
僕が乗ってる自転車はメルカリで購入した中古品なんだけど、前オーナーの頃から数えると乗り始めてもう1年が経っているんだ。
そこで考えないといけないのが消耗品パーツの交換。
ということで、今回はタイヤサイズの変更も兼ねて、人生初の自転車パーツ交換にチャレンジしてみたからその流れを一通り解説する。
タイヤとチューブの交換目安

まずタイヤとチューブの交換時期なんだけど、一般的には走行距離か使用年数のどちらかが目安になる。
具体的には走行距離なら3,000キロ、使用年数なら約3年。
あとは、タイヤ表面にひび割れとか亀裂みたいな外観の変化があったら交換のサイン。だから、定期的なチェックは結構大切だったりする。
僕の場合は、距離も年数もまだまだ余裕があるんだけど、前オーナーがどんな風に乗っていたか分からないから念のため交換することにした。ついでにタイヤ幅もサイズダウンしていく。
交換パーツの選定

ということで、交換手順に入りたいところなんだけど、その前に交換パーツを揃えないといけない。
タイヤひとつでもいくつか種類があって、たいして調べもせずに購入すると装着できないなんてこともあるから選定はちゃんとしたほうがいいんだ。
用意しないといけないパーツは下記のとおり。
- タイヤ
- チューブ
- リムテープ
タイヤの選び方
走りの肝に当たるタイヤなんだけどスポーツバイクにはクリンチャー、チューブラー、チューブレスの3種類があって特徴がかなり異なる。
ただ、この種類は好きにできるわけじゃなくて、自転車のホイールに左右されるから今履いてるタイヤに合わせるしかないないんだ。

ちなみにFeather CX+のホイールはクリンチャー仕様。ホイール交換は今回しないつもりだから、そのままクリンチャータイヤを探すことにする。
タイヤ直径
タイヤの種類が決まったら、次はタイヤのサイズを選定しないといけない。
ここで抑えないといけないのはタイヤ直径とタイヤ幅だけなんだけど、幅の変更はちょっとややこしいから注意が必要。

まず、今履いてるタイヤのサイズはタイヤ側面で確認できる。「〇〇×〇〇」みたいな記載がどこかにあるはずだから探してほしい。

Feather CX+に標準装備されているものだと700×35Cっていうのがそれ。
ただ、製品によってはインチ表記とかETRTO表記の場合もあるらしいから要チェック。
ホイール交換は今回しないから直径はそのまま。
タイヤ幅
次にタイヤ幅なんだけど厚過ぎるとホイールに入らないし、細すぎるとガバガバになっちゃうから基本的にはホイールメーカーの推奨幅を調べるのが間違いない。

ただ、Feather CX+はどこのホイールを使ってるのかよく分からないし情報も公開されてないんだ。
ということで、装着できるタイヤ幅を判断するためのもうひとつの方法を紹介する。
まずはホイールの幅(リム幅)を測る。これは実際やろうとするとタイヤとかを一度外さないといけないから、僕は直接Fujiに確認してリム幅を教えてもらった。

それで調べたリム幅に対応するタイヤ幅は下記のとおり。
- リム幅13~15mm:タイヤ幅18~23mm
- リム幅17~19mm:タイヤ幅25~28mm
- リム幅20~23mm:タイヤ幅28~32mm
- リム幅25mm以上:タイヤ幅32mm以上
Feather CX+は19mmだから、今回は28mmのタイヤを選んでサイズダウンすることにした。
ただ、この選び方はあくまでも目安。基本的にはメーカーに確認したほうが間違いない。
チューブの選び方

タイヤが決まったら次はチューブを選んでいく。といってもタイヤサイズと適合すればよくて、気にしないといけないのはバルブ形式とバルブ長ぐらい。
バルブ形式は手持ちの空気入れが使えればそれでいいし、バルブ長も今装着してるものでOK。
素材がどうとかの話もあったりするけど、初心者がこだわっても違いはあんまり感じられないと思う。
リムテープの選び方

それとホイール内側には構造上どうしてもできるスポーク穴っていうのがあるんだけど、これを塞ぐためのリムテープっていうパーツがある。こんな感じで跡が付いてたら交換の目安だからできればこれも一緒に取り替えておきたい。

リムテープにはバンドタイプとテープタイプの2種類があって、タイヤの空気圧が高いスポーツバイクなら基本的にはバンドタイプがおすすめ。
ただし、バンドタイプは長さを調整できないからホイール直径に合ってるのが絶対条件。
パーツ交換(取り外し手順)

これでようやくパーツが揃った。ということで実際の交換手順に入る。
最初にホイールをフレームから取り外すためにシャフトを引き抜く。

Feather CX+はクイックリリースで固定されてるから素手でレバーを緩めるだけなんだけど、スルーアクスルの場合は専用工具が必要。

緩め終わったらシャフトを引き抜いて、ホイールを下側にスライドさせれば簡単に外れる。

続いてチューブの空気を完全に抜き切る。仏式だからバルブ先端を緩めて押し込むだけ。

ついでにバルブのリムナットも外しておこう。

これで取外し作業の準備が整った。
タイヤは慣れていれば素手でも外せれるんだけど、タイヤレバーっていう工具があれば楽できるから購入しておくと良さげ。
タイヤを指で押し上げるとビードっていうちょっと硬い線みたいなのがあるから、

その隙間にレバー先端の1/3ぐらいを差し込んで、

手前に引き起こせばビードがホイールの外側まで乗り越えてくる。

ビードが戻らないように外した箇所を親指で抑えながら、すぐ隣のビードが嵌ってるところを再度レバーで外す。

その後はホイールに添わせながらレバーを滑らせていくことでビードが勝手に外れてくれる。

滑らせるのはホイールの1/4ぐらいで充分。残りは素手で引き剥がせた。

残ったチューブは己のパワーで引っこ抜く。

あとはホイール内側に貼り付いてるリムテープを剥がすだけだ。

バルブ穴のところからリムテープとホイールの隙間に割りばしを差し込んでテープを持ち上げる。

古いテープは切ってしまえばOK。余裕があればリム内側の掃除もしておくと尚よし。

初めてやったけど特に苦戦することなく、ここまではかなり順調。
パーツ交換(取り付け手順)
ということで新品のパーツに付け替えていく。
まずはリムテープなんだけど、バルブ穴の位置が一番大事。位置合わせをした状態で六角レンチとか割りばしを差しておけばズレを最小限にできる。

穴の固定をしたらテープを少しずつ嵌めていき、

最後はテープが張ってきて硬くなるからテコの原理で滑らせていく感じ。

リムテープを付け終えたら、次はタイヤの片側だけを嵌めていく。タイヤによっては進行方向が決まってるらしいからそこだけ注意。

あとバルブ位置とタイヤロゴが同じ位置にくると見た目が整う。らしい。

次にチューブを取り付けるんだけど、取り付け前にすこしだけ空気を入れておこう。

バルブ部分を最初に通して、

膨らませたチューブをホイールの内側に押し込んでいく。

チューブを全部押し込めたら、いよいよ最終工程。もう片側のタイヤをホイールに嵌め込んでいく作業だ。
最初のうちは片手でタイヤを押し上げてやれば入ってくんだけど、

終盤どうしようもなかったら、タイヤレバーのテコの原理でビードを無理やり引き上げてやればOK。

タイヤを嵌めれたら、チューブがはみ出てないか最終確認しておこう。

もし変なところを見つけたらグニュグニュ揉んで中に落としやればそのうち解消する。

確認が終わってすぐ空気を入れたいところだけど、空気は100kPaずつ様子を見ながら入れたほうが安心。

新しいタイヤを嵌めるのだけちょっと大変だったけど、これですべての作業が完了した。
タイヤを細くすると走りが変わる

もともと装着していたタイヤはママチャリと同じ35Cで、今回は28Cのものに交換。つまり7ミリ細くしたってことになるんだけど、たったそれだけのことで走りが変わった。
ペダルの踏み込みは同じはずなのに、転がり方がスムーズでグイグイ前に進んでくれる。気がする。
ホントはもう一段階サイズダウンしたいんだけど、僕が普段走ってる道は舗装がそこまでよくないから28Cがたぶんちょうどいい。

街乗りメインならハンドリングも悪くない28Cタイヤへの履き替えるが結構おすすめ。
タイヤ・チューブの交換はじつは簡単

ということで、ド素人が人生初のタイヤ・チューブ交換をやってみたんだけど、タイヤを嵌めるときにちょっとコツがいるぐらいで意外とすんなり終わった。写真を撮りながらでも作業時間は30分ぐらい。
自分の好きなタイミングでできるし、業者だと5,000円ぐらいかかる工賃が節約できるから交換は自分でやるのがベスト。
あと、タイヤ交換もそうだけど快適な走りのために定期的なメンテナンスは欠かさずやってほしい。