
数日前にAnkerの独立型イヤホンLifeP3のレビュー記事を上げたけど、購入したのはずっと前で2か月ぐらい使っている。そこでSoundcore Libertyシリーズから新作が登場したという話を聞きつけた。
ノイズキャンセリングが強化されたり、音質が向上したりなど様々な進化を遂げたらしい。それにAmazonで数量限定のキャンペーンがやっていたから気になって購入。
2週間ほど相変わらずのコスパの良さを感じたと宝石みたいな高級感、同時にワイヤレスイヤホンの限界を感じたからこれもレビューしていく。
Soundcore シリーズ最高モデル

2021年11月、半年ぶりにLibertyシリーズから新登場したSoundcore Liberty3Pro。今回一番の注目ポイントは何といってもハイレゾ級音質になったこと。あの金文字マークをついにAnkerも手に入れてしまった。
ただどうやらあのマークは消費者の購入意欲を促進させるだけのものらしい。現に日本ではイヤホンやヘッドホンにハイレゾマークがあるけど世界では例がない。ただし中国は除く。つまりそういうことだ。
俺も専門じゃないからハイレゾに関して軽く調べた程度なんだけど、今までより多くの音源データ量を扱えるイヤホンだから理論上は音質が良くなるかもねぐらいの認識で大丈夫。結局のところ音なんてユーザーの好みによる。
価格も最高に進化
高音質に対応した代わりに値段もSoundcoreシリーズと比べると法外的に高くなった。Amazonでの価格は19,800円。Ankerさん、シェアを獲得し始めたからってやっていいことがあるぞ。
Soundcoreには上級モデルのLiberty Air2Proってのがあるんだけどそれは13,000円。中級モデルで最高価格を更新してしまった。

とは言ったものの3万円越えが普通のワイヤレスイヤホン業界ではまだまだ良心的な価格設定。機能の充実性も考えればそのコスパの良さは健在だ。
Soundcore Liberty3Pro 基本スペック

Liberty3Proのスペックを2021年最高コスパのLifeP3君と比較してみたいと思う。詳しくは下記参照。
| Soundcore Liberty3Pro | Soundcore Life P3 | |
| バッテリー | イヤホン本体:8時間(ANCで6時間) ケース込み:32時間(ANCで24時間) | イヤホン本体:7時間(ANCで6時間) ケース込み:35時間(ANCで30時間) |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC | SBC/AAC |
| 通信方式 | Bluetooth5.2 | Bluetooth5.0 |
| 防水防塵 | IPX4 | IPX5 |
| ANC機能 | 〇 | 〇 |
| 装着検出機能 | 〇 | ✕ |
| ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 |
| 外音取り込み | 〇 | 〇 |
| マルチポイント | 〇 | ✕ |
| 重量 | イヤホン本体:7g ケース込み:59g | イヤホン本体:5.2g ケース込み:60g |
| 価格 | 17,800円 | 8,990円 |
こうして改めて比較してみるとLifeP3がヤバい。音質以外の部分で劣っているとことがほとんどない。むしろ使用時間に関してはLiberty3Proの方がわずかに短くなるという始末。もっと頑張れ。
LDACに対応した数少ないモデル

Liberty3Proが最高音質の所以がこのLDACというBluetoothコーデックに対応したからだ。Sonyが開発した圧縮方式で低遅延を犠牲にして音質に極振りしたパワー特化の超サイヤ人みたいなやつ。
Soundcoreシリーズの中でLDACに対応しているのは他にLiberty2とLiberty Air2Proに2機種のみ。1万円を超えるモデルにしかないので高級化の理由のひとつになっているだろう。
果たしてこのコーデックにそれだけの価値があるのかしばらく使用してみて俺はゆっくりと吟味していきたい。
Liberty3Proは高品質
Liberty3Proは性能もいいけど本体も高品質。まずケースがいい。相変わらずコンパクトで持ち運びやすい。

ケースもお金を出しただけあってスライド式。めちゃめちゃ開けやすい。この形を考えた人は天才。

そしてこのケースにはユーザーの所有欲を満たしてくれるギミックがある。なんとイヤホンケース内部が点灯するんだ。

ケースを開くと待っていたのはのは宝石箱のような輝きだ。暗い中でイヤホンを取り出したりするのに役立つのかもいしれない。けどなくもていい、絶対に。

ケースの薄さも向上しておりエボルタ以下なのは当たり前なんだけど、LifeP3よりも数ミリ小さい。

もちろん無線充電にも対応。もはや標準装備。

イヤホン本体がこちら。豆型なのは俺が唯一頂けないと思った点だ。

装着センサーがついているからイヤホンを耳から外した時に音楽が勝手に一時停止する。俺は嫌いじゃないけどこの機能は好みが分かれる。設定でオフにもできるから安心してほしい。

背面はタッチパネル。光沢感のある綺麗なパネルで感度はまずまず。

重量はケース込みで58gと非常に軽量。
イヤホン単体だと7.5g。後述するけどドライバ機構が新しくなったわりには意外と軽い印象。
19,800円の箱
高価なだけあって本体の品質はいい。そしてAnkerは無駄にパッケージにも凝っている。

外箱自体にイヤーピースやイヤーウィングが付属しているせいで箱を捨てさせない確固たる意志を感じる。

スライド式の隠しスペースがあって中には、

説明書とType-Cケーブルが同封。

あとAnkerとえいば長期保証の証明書が一緒に入っている。しかも保証期間が会員登録することで6か月延長され最大24か月間となった。2年だ。自分の商品に自信持ちすぎ。

Liberty3Proはノイキャン強化

もう一つの推し機能がウルトラノイズキャンセリング2.0だ。
これはノイキャン性能が進化したというよりもイヤホンが周囲の環境音を解析して、最も効果的なノイキャン強度に変更してくれるという機能がメインになる。
今までは自分でアプリを起動してノイキャンの強度を変更しないといけなかった。交通機関とかのアレ。これは切り替えが面倒っていうのもそうだけどユーザーがどのモードにすればいいか分からないのが問題だった。
最高のノイキャン性能があってもそれを最大限活かせないわけだから宝の持ち腐れ。だから次に求められるのはユーザーへの最適化。これからのワイヤレスイヤホンにはこういうのが標準として付いてくるだろうから純粋に嬉しい進化だ。
ノイキャンにもHearID
SoundcoreアプリにはHearIDっていうユーザーの耳に合わせて、音質を変えれる機能があったんだけどそれがノイズキャンセリングにも活用できるようになった。耳の形をアプリを使って計測して最適なフィルターを適応してくれるらしい。
耳の外側と内側を分析することでLiberty3Proは最大限そのノイキャン能力を発揮できるようになった。没入感をより高めたいっていう人には十分選ぶ理由になると思う。
Liberty3Proはマルチポイント対応

俺はWeb会議とかDiscordで友達と通話することがあるからイヤホンを部屋のPCと繋ぐことがあるんだけど、そんなときに役に立つのがマルチポイント機能だ。
Liberty3Proは複数の端末と同時に接続することができて、わざわざ使いたい端末に接続し直す必要がない。
これが地味に便利でマウスとかキーボードにはよく見かける機能なんだけど、イヤホンには搭載されていない機種のほうが多い。LifeP3もそうで俺はいちいちスマホのBluetooth設定を開いて切り替え作業を強制させられていた。
でもLiberty3Proは使いたい端末に勝手に繋がってくれるからストレスがひとつ少なくなった。
Liberty3Proは新ドライバ

Liberty3Proはドライバ機構にハイブリッド型ドライバを採用。これはダイナミック型とバランスド・アーマチュア型の両方を統合してタイプだ。
ダイナミック型はイヤホンによく使われているドライバで幅広く迫力のある低音域が特徴的。一方、バランス型は中高音域の音の再現が得意。つまりハイブリッド型は良いところで弱点を補った完全無欠ドライバだ。
標準だと低音強め
この機構でバランスの取れた音質になると思って音楽を聴いてみたけど最初の印象は相変わらず低音が強いなって印象。LifeP3よりは落ち着きがあるような気もするけど主張が激しい。
HearIDやイコライザーを使ったりして調整をしたらとても聴き心地の良い音に変化した。確かにLifeP3で気になっていた高音のシャリシャリ感がなくなって全体的に音が滑らかで鮮明。
もし音が好みじゃない人はアプリを使うことで改善されるかもしれない。Soundcoreはユーザーの好みにある程度合わせることができるから強い。2万円の価格は伊達じゃない。
Liberty3Proのメリット
俺がSoundcoreLiberty3Proを一週間毎日使ってみて感じた良いところは下記のとおり。
ノイキャン機能が向上

やっぱりノイズキャンセリングが大きい。Soundcoreシリーズのノイズキャンセリング強度は最も強くしないと使い物にならないというのが正直な感想だったんだけど、Liberty3Proはそれが改善されているように感じた。
今までどおりノイズキャンセリングを強めにかければ無音の状態を作れるし、弱めたとしても程よく雑音を打ち消してくれる。環境音を分析して強度を自動で変更をしてくれるから、長時間継続しても耳が疲れにくくなった気までする。
カスタマイズ性向上
Soundcoreシリーズはアプリを使ってタッチ操作の内容を変更できるんだけど、Liberty3Prは合計8パターン登録することが可能。左右のシングルタップ、ダブルタップ、長押しに加えてトリプルタップが追加された。ちなみにLifeP3はトリプルタップがなかったら合計6パターンの操作。
これで現状Soundcoreアプリにある操作をすべて登録することができるようになった。音声アシスタントとかほとんど使わないんだけど一応トリプルタップに割当てておく。
もしかしたら今後のファームウェア更新で便利な機能が追加されるかもしれないから操作できるパターンが多いに越したことはない。
フィット感が向上
豆型のイヤホンは激しい運動をしたときに大きく揺れて、もしかしたら外れるんじゃないかって不安があったんだけどLiberty3Proはそれがない。全然揺れない。
理由はイヤーピースのほかにイヤーウィングがあるおかげ。耳に固定される位置が一箇所増えただけでズレにくく、ちゃんと自分に合うサイズを選ぶことで安定感がグッと増した。これはすごく良い。
Liberty3Proの気になる点
逆に俺が感じた悪いところというか気になった点は下記のとおり。
音質に対しての価格

Liberty3Proはハイレゾ級に対応したことを売りにはしているだけのことはあって、確かに音質は向上しているように感じる。高解像度コーデックの対応、ハイブリッドドライバ構造できっと良くはなっているんだろう。
ただ俺には違いがあんまり良く分からないってのが本音。検証のためにAmazonMusic Unlimitedに契約して、なるべくデータ量の多いUHD音源データを聞き続けたんだけど劇的な感動があるかって言われると微妙。従来のイヤホン性能に対して価格差がありすぎる。
データ通信量爆上がり
これは俺が音源を音楽配信サービスで手に入れてるからなんだけど、高解像度の音源はやっぱりデータ量が多すぎる。データ通信量が1日で1GBを超えるから外出先で音源をストリーミングするのはオススメできない。
自宅や店舗のWifiを使って音楽をダウンロードするのが基本になるけど、ストレージ容量の圧迫という無視できない問題がでてくる。スマホがいくら大容量になったとはいえ、無尽蔵に保管しておけるわけじゃない。
別の音楽用端末を用意するかmicroSDカードで拡張する必要がある。
Anker コスパ魂の意地を見せたけど

Liberty3Proは約2万円と価格の高騰を感じさせるが、他メーカーの高級イヤホンと比べて相変わらずコスパはまだまだ高い。全ての機能が高品質で備わっていることを考えれば購入を迷う理由がない。
しかしそれは他のSoundcoreシリーズがなければの話。仲間内で見れば圧倒的に高いことがどうしても目についてしまう。セール中じゃなきゃ俺もきっと買っていなかった。
アウトドアのようなハードなシーンは安価なLifeP3を、普段使いはLiberty3Proをメインに使用していく。
強敵は前時代の遺産 Liberty Air 2Pro
前時代といっても発売してからまだ一年経ってないんだけど、コイツが強すぎる。最上級グレードなだけあって作りに妥協がない。
ノイキャンはLiberty 3Proに軍配が上がるんだけど、それ以外はあんまり差がない。操作項目はアップデートで何とかなりそうだしバッテリー持ちも同じぐらい。
音質に関しては素晴らしい耳を持った人なら体感できるのかもしれないけど。

だから俺としては音質特化ならLiberty 3Pro、バランスよくコスパの高さ重視ならLiberty Air 2Proを選ぶかなってかんじ。あとはイヤホンの形状で決めたらいい。
今後Liberty Air 3Proが発売されるだろうけど、俺はその性能に期待が高まった。もし同程度の価格で登場したらそのときこそLiberty 3Proを手放すか残留か、運命を選択する日はそう遠くはない。