
レビュー評価:(4.5)
G502 HEROの後継機、こんなの絶対買いじゃないですか?
この記事のまとめ
本記事では、「Logicool G502X」について徹底レビューします。
カスタマイズ可能な13個のボタン、扱いやすい重量感、高性能センサー、最高にクールなデザイン。これから大人気になること間違いなしのゲーミングマウスです。
世界一売れてしまったゲーミングマウス「Logicool G502 HERO」の登場から早4年。
パソコン作業全般で使いやすいため、僕もいまだに愛機として使い続けています。ただ、サイド奥のボタンが押しづらいなど不満点がゼロというわけではありません。
しかし、2022年ついに待望していたG502の後継機「Logicool G502X」が発売されました。

扱いづらかったボタン形状の変更、最新センサー導入など改良点はたくさん。
なかでも魅力的なのがカラーリングにホワイトが追加されたところ。白物ガジェット好きな人も満足できるG502Xを今回は紹介していきます。
| メリット | デメリット |
|
|
Logicool G502Xの特徴

まず、G502Xの特徴をざっくりまとめると下記。
- 多ボタンマウス(合計11個)
- 左右非対称のエルゴノミクス形状
- ライトフォーススイッチ
- HERO 25Kセンサー
- 無段階ホイール
- オンボードメモリ対応
- G HUB対応
- 89グラム
- 約12,000円(輸入品価格)
G502といえば多ボタンマウスで有名でしたが、今回もその充実した機能性を踏襲。
コピペなどの簡単な操作から複雑なマクロも設定できて、普段使いであってもその能力の高さを実感できる仕様です。
一度慣れてしまうと他のマウスに浮気なんてできない。そんな中毒性のあるマウスがG502X。
Logicool G502Xの外観と付属品

それでは、G502Xの外観を確認していきましょう。カラバリはブラックとホワイトの二色展開。
僕は白系ガジェットを集めているのでホワイト一択。

マウス本体は、あいかわらず未来を感じさせるようなスタイリッシュなデザイン。

カスタマイズできるボタンは全部で13個。使い切れないぐらいレベルで豊富。

マウストップはこんな感じ。
左右クリック以外に、人差し指側とホイール手前にそれぞれ2つのボタンを配置。

マウス前後はこんな感じ。
メインスイッチ側は人差し指から小指に向けて緩やかな傾斜がついていて、握ったときに手首の角度が自然になります。
逆におしり側は卵型形状で手の付け根にほどよく触れて安定感がアップする印象。


サイドは親指側に3つのボタンを配置。
左右どちらにもラバー加工が施されていて、マウスを握ったときにしっかりとしたグリップ感があります。


左側にはあえて括れをもたせることで、親指にちょうどよくフィットさせる仕組み。

底面にはセンサーと幅広のソールが備え付けられています。
純正ソールは合計4枚、PTFE素材なのでちょうどいい滑り具合。

有線ケーブルはシリコン製。
ゲームプレイに影響しないよう柔軟性を重視したんだと思いますが、G502は布ケーブルタイプもあっただけに残念。

重量は約87グラムで標準的なゲーミングマウスの重さという感じ。

付属品はサイドボタンの交換パーツ、ステッカー、説明書。

サイドボタンは磁石で固定されているだけなので、専用工具がなくても簡単に交換ができます。


G502Xでは指先が届きやすいようにサイド奥ボタンの形状が変更されていますが、交換パーツに付け替えることで従来機と同じ感覚に。


ちなみに、有線モデルはライディングに非対応。
マウスは絶対に光らせたいという人はワイヤレスモデルを選びましょう。
Logicool G502 HERO・Razer Basilisk V3とのスペック比較
続いて、G502Xの詳細なスペックを確認しましょう。参考に「G502」とRezerの定番マウス「Basilisk V3」とスペックを比較します。
| G502X | G502 HERO | Basilisk V3 | |
| 接続 | 有線 | 有線 | 有線 |
| センサー | HERO 25K | HERO 25K | RAZER FOCUS+ 26K |
| マウススイッチ | ライトフォーススイッチ | - | オプティカルスイッチ |
| ボタン数 | 13 | 11 | 11 |
| 解像度 | 100~25,600dpi | 100~25,600dpi | ~26,000dpi |
| ポーリングレート | 125/250/500/1000Hz | 125/250/500/1000Hz | 125/500/1000Hz |
| 最大速度 | 400IPS | 400IPS | 650IPS |
| 最大加速度 | 40G | 40G | 50G |
| ケーブル/長さ | シリコン | シリコンゴム/2.1m | 布/1.8m |
| オンボードメモリ | 〇(最大5つ) | 〇(最大5つ) | 〇(最大5つ) |
| ライティング | ✕ | 〇 | 〇 |
| サイズ | L132×W79×H41mm | L132×W75×H40mm | L130×W60×H43mm |
| 重量 | 89g | 121g | 101g |
| カラーリング | ブラック/ホワイト | ブラック/KDAコラボ | ブラック |
| 価格 | 12,000円(海外輸入) | 8,580円 | 6,390円 |
G502Xはカスタマイズできるボタンの数、軽い重量が優れている印象。
「G502 HERO」と物理的なボタン数は同じですが、ソフトウェアでホイールの回転にも機能を割当可能になったのが大きいです。
その他も文句なしの性能で、フラグシップモデルに相応しい完成度といったところ。

もう、G502 HEROを買う理由はなくなりました。完全な上位互換マウス。
ただし、有線マウスなのに価格は結構お高め。
Basilisk V3だったら半額ぐらいで買えちゃうから、ゲーミングデバイスをこれから揃えたいという人は迷いどころ。
価格重視ならBasilisk V3、全体的な性能を求めるならG502Xという選び方になりそうです。
Logicool G502Xの使用感
では、ここからはG502Xの使用感について解説します。
扱いやすい握り心地
G502Xを「つまみ持ち」「つかみ持ち」「かぶせ持ち」で実際に握ってみた感じについて。
ちなみに僕の手のサイズは手長19.5センチ、手幅9センチ。成人男性の平均よりもやや大きめになりますが、参考にしてみてください。


まずは、「つまみ持ち」。
G502Xは左右非対称のマウスですが、両サイドに備わっているラバーのおかげで指先にしっかりとグリップが効き、繊細な操作も意外とやりやすい印象。
ただし、指先の位置が全体的に手前になるのでサイド奥のボタンが押しづらくなるというデメリットもあります。
ゲームによっては持ち方を変えたり、サイド奥ボタンを使わない工夫が必要かもしれません。


続いて、「つかみ持ち」。
左側の括れに親指がちょうどよく収まり、安手した握り心地がありながら窮屈さを感じることもありません。
ボタンすべてにもちゃんと指が届くので操作性、機能性を両立したバランスの良さが強み。


最後に、「かぶせ持ち」。
卵型のトップシェルが手の平に密着するので抜群のフィット感でマウスを握ることができます。
サイド奥ボタンに親指が余裕で届くメリットもありますが、薬指や小指にかかる圧迫感がちょっと気になりました。
そこさえ受け入れれば最もリラックスした状態でマウスを動かせるため、長時間のゲームプレイにも向いています。

G502Xを代表的な3つの持ち方で試してみた結果をまとめてみると下記のような感じ。
持ち方総評
つまみ持ち:(3.5)
つかみ持ち:(4.5)
かぶせ持ち:(4.0)
有線モデルでは抱えていた重量感というデメリットを見事に克服しているので、どんな持ち方もできちゃう万能なマウスというのが正直な感想です。
優秀なHERO 25Kセンサー搭載

G502XはLogicoolの次世代センサーHERO 25Kを搭載。
トラッキング精度も高く、解像度は最大25,600dpiまで設定可能。とはいえ、スマホの処理能力と同じでそんな超高解像度は現状必要ないのでこれはあまり気にしなくていいスペックです。

また、マウススイッチがLogicool初の「ライトフォーススイッチ」に刷新。
ライトフォーススイッチとは、クリック判定にオプティカル(光学式)を利用し、メカニカル(機械式)のしっかりした感触を取り入れたスイッチのこと。
ボタンを押し込んだときのカチカチ感が強く、青軸キーボードが好きな人には心地いいクリック感になっています。
ただ、従来機よりもクリック音が大きくなっているのでこれは好き嫌いがハッキリわかれそうな感じ。
多ボタンはやっぱり便利
外観でも確認しましたが、G502Xの魅力はやっぱり豊富なボタンです。
マウス左に集中した5つのサイドボタン以外に、マウス中央にも2つの独立ボタンを配置。そのうち1つは機能割当ができないかわりにホイールモードの切替に対応しています。

ラチェットモードでは回転時にカタカタというダイレクトな触感が指先に伝わり、超高速モードでは抵抗感のない無段階スクロールを楽しめます。
ユーザーの好みにもよりますが、ゲームプレイ時には武器や道具の切替が直感的にわかるラチェットモードを推奨。

また、チルトホイールなので左右に傾けたときにボタンとしても機能します。


ボタン割当はお馴染み「G HUB」を利用。
G502Xではホイールの回転方向にまでプログラムを設定できるので、カスタマイズできるボタンの数は合計13個。


ちなみに僕の設定はこんな感じ。
使いこなせばゲーミング用途だけじゃなく、普段使いやパソコン作業がとても快適になります。
ただ、リフトオブディスタンスなどの設定項目に非対応なのはG HUBの残念なところ。
Logicool G502Xのレビューまとめ

ということで、今回は「Logicool G502X」の実際の使用感などを解説しました。
だれもが待ち望んでいたG502の後継機。G502のメリットはそのままに、デメリットだけをすべて改善した完全上位互換という印象です。
デザイン、性能、操作性どれもがトップクラス。普段使いからゲーミングまで幅広く活躍してくれます。1万円越えの有線マウスですが、多ボタンでどれが無難かと質問されたら、僕の解はこれ。
G913TKLとの相性が抜群
と、G502Xのメリットを色々と語りましたが、購入する決め手になったのは色。
僕が愛用しているG913 TKLと相性がいいマウスを待っていた、ただそれだけ。同社から発売されている商品だから白色の微妙な違いもなく、並べたときの統一感が最高。
ちなみに、G913 TKLについては過去記事を書いているから、あの激高キーボードが気になっている人は参考にしてください。
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【ELECOM TK-VK300Sレビュー】キーの完成度は高い、今後に期待の国産ゲーミングキーボード
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使い勝手ならワイヤレスモデル、ただ高い

G502Xシリーズは全3機種が用意されていて、残り2つは有線ではなくワイヤレスモデル。
個人的にはデスクが整えられるワイヤレス推しなんですが、2万円越えの超ボッタクリ価格が最大の壁。
マウスは常日頃触れるモノだから多少お金をかけても満足できるとは思いますが、基本的なスペックは同じなので資金に余裕がある人向けになります。
本記事で紹介したのは海外輸入品のためLogitech表記となります。

